前回の記事で「OGの11thの解説は良くない」と書きました。
説明が変な箇所を、3箇所指摘させていただきます。


The Official Guide for GMAT Review
GMAC
Blackwell Publishing (2005/10/12)
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p.633 の上部

Correct: "Jose Canseco is still a feared batter, most pitchers
don't want to face him."

これは、2組の節(SV)が接続詞なしでつながっているのに、正しい文として
紹介されています。この説明にはたまげました!


もし仮にカンマ(,)の代わりにセミコロン(;)が使われていれば、正しい文になります。
GMATにおいて、セミコロンは必ず接続詞として使われます。


× SV, SV
○ SV; SV



p.683 #51の解説

(A)がダメな理由として、"in that"という表現が"it is considered
stilted an overly formal."(ぎこちなく、堅苦しすぎる)と述べられて
います。

確かに"in that"は硬い表現ではありますが、書き言葉においては
大変良く使われますし、過去問で正解例もあります。


in thatを使う場合は、in that の前の節に"unusual" "unique"
"good" "interesting" 等の、主観的な価値判断を示す表現が必要です。

Mercury is a unique metal in that it is a liquid.
(水銀は液体であるという点においてユニークな金属である。)

Michael's blog is interesting in that it provides unique
perspectives on language acquisition.
(マイケルのブログは、言語習得に関するユニークな視点を提供
しているという点で面白い。)


この #51 の(A)は、in that の前の節に「主観的な価値判断を示す表現がない」
からダメなのであって、in that という表現自体には何の問題もありません。
非常に misleadingな解説です。



p.675 #33の解説

(C)がダメな理由として

The construction so x as to y is not a correct idiom


と書かれています。これにもびっくりしました。

so A as to B(BするほどにA) は立派なイディオムで、
過去問で正解例もあります。

Cathy is so sophisticated as to attract almost everybody.


ただし注意したいのは、"so as to"と、3語が連続で並んでいる場合は
正解にならないという点です。口語では"in order to...(〜するために)
と同じ意味で"so as to...."を使う場合が多く、大学受験参考書などにも
よく載っていますが、GMATでは正解になりません。

so +形容詞 or 副詞 + as to +動詞

は、GMATでも正解になりうる立派なイディオムです。


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以上、3点だけ指摘させていただきましたが、OG 11thの解説は
あまり当てにしない方がよいです。ただし、問題の質自体は悪く
ないので、是非購入してください!


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