Your vision will become clear
only when you can look into your own heart.
Who looks outside, dreams; who looks inside, awakes.
〜Carl Jung〜
ユングの功績の一つは、内向的な人(introverts)の素晴らしさを
指摘したことだと思います。欧米の文化では、一般的に社交的、
外交的な人(extroverts)の方が評価が高い傾向があるのですが、
内向的な人の内的世界が深く、意味深いものでありうることを
ユングは示しました。"who looks inside, awakes"は
「心の中を見る人は目覚める(悟る)」くらいの意味です。
今は、テレビ、映画、インターネット等の外的な刺激にあふれた時代です。
でも、そんな時代だからこそ、ひとりっきりの時間、内省する時間がとても
大切なのではないか。座禅で心を無にしても良し、山道を散歩しながら、
自分の内面と対話するのも良し。
私は行き詰ると、一人で鎌倉へ行って、山道を歩き回ります。
北鎌倉駅から、東慶寺に寄って、源氏山を越え、鎌倉駅に抜けます。
ちょっと寂しいけれど、携帯電話の電源を切り、山道を黙々と歩き
お寺を巡ります。たまに一人っきりの時間を作らないと、内向的な
私の「魂」が悲鳴をあげます。
ユングのことを全く知らない方は、とりあえずこの漫画から読み始めると
とっつきやすいかもしれません。お奨めです。
本格的に勉強したい方は、河合隼雄先生による以下の本をお奨めします。
培風館
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先程、河合先生が倒れたと聞き、この本を急遽推薦しました。
ユング心理学のはじめての日本上陸