親による子供の虐待が増えているようです。



“It”(それ)と呼ばれた子―これから大人になる君たちへ
デイヴ ペルザー Dave Pelzer 佐竹 史子
ソニーマガジンズ
売り上げランキング: 171366
おすすめ度の平均: 4.5
5 ひとりではない
5 パワーもらいました
4 心に刺さる



しばらく前にかなり評判になった本です。


親に「それ (it)」と呼ばれ、ひどいを虐待されていたのに、
それでも頑張って生き抜いた主人公に驚嘆しました。


私は親にはとても大切にされ、虐待とは無縁でした。
ですが、小学生の時にいじめられ、「それ (it)」
ならぬ「くそ (shit)」と呼ばれていました。(苦笑)


私の旧姓が野口でして


野口 → のぐそ → くそ


となったみたいです。


いじめられたことをずっと心の傷として抱えていましたし、
同窓会にもなかなか顔を出せませんでした。


後年、某駅のホームで小学校の同級生にばったりと会い、
「よう、のぐそ」と呼ばれた時、
彼をホームから突き落としたい衝動にかられました。


なぜ彼をホームから突き落とさなかったか? 
よく分かりません。


よく言えば「自制した」となるのでしょうが
実際は「犯罪者になりたくなかった」くらいが
理由だったような気がします。


しかし、いつのころからか「いじめられていた過去」を
少しずつ受け入れることができるようになっていきました。


今振り返ってみると、きっかけは、アメリカの高校に通って
いた時に出逢ったカウンセラー、ケイ・ベアさんの言葉だった
気がします。


"You can't expect other people to change.
And also, you can't change your past."


(他人と過去は変えられない)


カウンセリング理論の基本である「過去と他人は変えられない」
という考え方はベアさんから学びました。過去は変えられないが、
過去に対する自分の「受け止め方」「意味づけ」を変えること
ならできる
わけです。


いじめられたおかげで、脱出願望が強くなり、アメリカ留学へと
つながりました。そして、その流れで英語講師として活躍できて
いる。


また、いじめられた経験を持つことは、カウンセラーとしても
武器になります。いじめの経験を持つ人に対して共感しやすく
なるからです。


辛いときにも、「なにくそ!」(笑)と頑張らなくちゃね。



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