今年から大学でTOEFL Speakingの授業を担当しているのですが
「英語力の問題」というよりは、「発想力」「想像力」「アドリブ力」
「プレゼン力」「度胸」等が不足しているために、スピーチの途中で
止まってしまう・固まってしまう学生が多い、という印象を持っています。


TOEFL Speaking で高得点をとるためには、もちろん
高度な英語力(単語力、発音の正確さ、等)が必要ですが、
それと同じくらい「その他の能力」も大切です。


今日は、
「現状の英語力なりに、とりあえず点数を少し上げる方法論」
を提示します。



★TOEFL iBT Speaking のコツ



①大きな声でしゃべる

自信がないためにボソボソと小声でしゃべる人がいますが
採点者の印象をとても悪くします。聞き取りにくい声だと
採点者は真剣に聞くのが面倒くさくなり、「どうせたいした
内容ではないんだろう」と、心証を悪くします。内容や発音に
自信がなくても、開き直って、大きい声で、はっきりと
しゃべりましょう。多少発音が悪くても、内容に説得力があれば
十分高得点が出ます。




②日本語を使わない

慣れないと、つい「えっと・・」「あの・・」「シュー(空気が漏れる音)」
等の日本語、または日本人特有の"thinking sounds"(考えながら
息を吸うときについ出てしまう音)が出てしまいますが、これも
採点者の心証を害します。間が空いた時、つまった時には、"Well..."
"Let's see...""uh...「アー」に近い音"の3つを上手く使いわけて、
落ち着いている「ふり」、余裕がある「ふり」をすべきです。




③「話したいこと」ではなく「話せること」を話す


自分がしゃべりたいことを、バカ正直に語ろうとする方が
多すぎます。15秒で準備して、45秒でしゃべるIndependent
Task(最初の2問)では、いくら「語りたい」ことがあっても、
英語力が追いつかない場合は、ウソをついてもよいので
「自分の英語力で話せる範囲の内容、立場について話す」
ことが肝要です。


たとえば、もし以下の様な問題が出たとします。


Do you prefer to spend time alone, or to spend time
with your frineds?


もしあなたが、一人でのんびり時間を過ごすのが好きだと
します。そして、その理由として「のんびりできるから」
「楽だから」「気を使わなくても良いから」等が頭に浮かんだ
とします。そして、これらの理由がどれもうまく英語に
ならなかったらどうすべきか?


逆の立場で語るべきです! 自分の好きな立場が、自分の
英語力で語りやすい立場であるとは限らない!


実際には一人っきりで時を過ごすのが好きであっても、
「友達と時を過ごすのが好き」とウソをついた方が
「楽しい」「一緒に野球などのスポーツができる」等の、
英語にしやすい理由が浮かんだら、「嘘八百」つけばよい!


I prefer to spend time with my friends.
Spending time with friends is fun.
Also, I can play sports if I spend time with friends.


簡単な英語ですが、このような出だしで、残りは具体例
(作り話でもよい)をガンガン語ればよい! 


・・・To be continued・・・



人気blogランキングへ