男たちへ―フツウの男をフツウでない男にするための54章
塩野 七生
文藝春秋 (1989/01)
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私が学生時代に「はまった」本です。恋愛経験が皆無に近かった
風太郎にとって、女性の心理を知るてがかりとなりました。




p.73 第11章  女には何を贈るか



・・・わが「良質」なる男友達が私に贈ってくれるものといえば、
圧倒的に書籍が多かった。・・・私にしても、知的な刺激が心地
悪いわけではなく、贈られた書物はすぐに読んで、熱っぽく感想を
述べる。


・・・ところが、ある時、この「良質」な男友達の中の一人と、
ギリシアへの自動車旅行をすることになった。


・・・隣のテーブルで一人食事をしていたその男と話を交わす
ようになったのは、夕食も終わりに近い頃だった。


・・・イタリア人のその男は、ミラノの会社に勤めていて、製品を
南イタリアの各地に売り歩くセールスマンだと自己紹介した。そして、
商売に使った残り物だがこちらのシニョリーナ(つまり私)に差し上げて
よいか、と私の連れの男に断ってから、それをくれたのである。


・・・その男は、連れのいる女にものを贈る時は、連れの男の
許可をまず得るという礼儀を知っていたが、また、女にものを
贈るときの贈り方なるものを知っている男であったらしい。
手から手へ渡すなんていう、つまらぬまねはしなかった。腕輪は
私の腕に彼の手ではめられ、スカーフも同じく彼の手によって、
ふわりと私の首に巻かれたからだ。


・・・腕輪が手首に冷たくふれ、スカーフがやわらかく首に巻きついた
瞬間に感じた、春風にも似た優しく官能的な快感は、二十年後の今でも、
昨日の出来事のようにはっきりと思い出す。


・・・もちろん、私には本気で、行きずりのセールスマンとわが教養ある
友人を取り替えるつもりはなかったのだ。ただ、書籍を贈ってくれるのは
嬉しいしありがたいけれど、それによって与えられる快感はあくまでも
頭脳のもので、それ以外の、肌に直接感じてくるものもあるのだという
ことを、彼に知ってもらいたかっただけなのである。


(以上、「男たちへ」塩野七生 文藝春秋 より抜粋)




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「頭が良い」若い男性諸君


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