昨日の「TOEFL PBT 文法 ミニレッスン」の続きです。
昨日の記事を読んで、答えを選んでから読み進めてください!
http://d.hatena.ne.jp/futaro1968/20070805
<問題再掲>
Steven Jobs, founder of Apple, spoke in 2005
at the Stanford Commencement, reflecting on what
kept him going through challenging times into little money.
<解説>
founder(創業者)は可算名詞(数えられる名詞)なので、
原則的には「はだかんぼ」では駄目です。ただ、この文に
おいては、founderが「同格句」として使われていることに
注意してください。
「同格句」とは、ごく簡単に言えば、主語(名詞)の意味を
補足するために、主語と動詞の間に名詞を置く用法のことです。
Bill Evans, a great jazz pianist, died in 1980.
主語 同格句 動詞
同格句の中においては、無冠詞(はだかんぼ)の用法が
例外的に許されています。
○ John Smith, a great American architect
in the nineteenth century, was...
○ John Smith, the great American architect
in the nineteenth century, was...
○ John Smith, great American architect
in the nineteenth century, was...
以上3つの用法(a, the , 無冠詞)が全て文法的には
可能です。(若干ニュアンスは違いますが)
したがって、この問題文における "founder"は、例外的に
無冠詞でもOKです。
正解は・・・
最後の「into」です。「into」を「with」に変えれば
「わずかなお金しかなかった困難な時代」という、
正しい意味になります。
また、前置詞の「into」は、「動作、動き」を意味する動詞
とセットでなければ使えません。
○ John moved into Chicago.
× John lived into Chicago.
○ John lived in Chicago.
"move"には「引越す」という「動き」を表す意味がありますが、
"live"は「住んでいる」という「状態」を表す動詞です。よって、
"into" を "in" に直す必要があります。間違い探しの問題でもし
"into"に下線が引かれていたら要注意です。
間違い探し(Error Identification)の問題で、どうしても
正解らしき選択肢が見つからなかったら「駄目もとで前置詞
を選ぶ」というテクニックがあります。前置詞を選ばせる問題は、
「意味判断」が必要だったり、イディオムの知識がないと解けない
問題だったりします。したがって、間違い探しの問題においては、
「全ての選択肢が正しく見えたら前置詞を疑え!」
が、ダメモトのテクニックとして有効です。
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