まず宣伝を少々。


Affinity英語学院では、10/21(日)に GMAT1日集中講座 (7時間)を
都内で実施します。


詳細は http://www.affinity-english.com をご覧ください。
お問い合わせは info@affinity-english.com までお願いします。


前回の講座にご参加いただいた方からのアンケートを基に、
今回は以下の工夫をさせていただく予定です。


・SC(Sentence Correction), CR(Critical Reasoning),
 RC(Reading Comprehension) の問題演習


・SCの頻出イディオム研究(イディオムのリストを配布します)


・AWA(ライティング)のテンプレート&サンプルエッセイ紹介




さて、ごぶさたしてしまいましたが、ロジックの勉強の続き(第3回)です。



第1回:http://d.hatena.ne.jp/futaro1968/20070913

第2回:http://d.hatena.ne.jp/futaro1968/20070914



わかりあう対話10のルール (ちくま新書 662)
福澤 一吉
筑摩書房 (2007/06)
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TOEFL CBTの模擬試験(POWERPREP)の中の会話(Listening Part A)に、
おおよそ以下の様な内容の発言が入っていました。



女子学生:


The results weren't what I was looking for.
(実験結果が好ましいものではなかった。)


Maybe I'll have to do the experiment all over again.
(実験を全部最初からやりなおさなくちゃいけないかも。)


これを最初に聞いた時に「ぞっと」しました。
なぜだか分かっていただけますか?


もし実験結果が好ましいものではなかったら、「実験をやりなおす」
だけでなく、「もしかしたら、自分の仮説が間違っているのかも」と
反省すべきです。そうでないと、「自分の仮説に沿った結果・自分に
都合の良い結果が出るまで、何度も実験をくり返す」という、本末転倒の
行為をしかねない。



復習になりますが、



ロジックとは「自分の意見を何らかの根拠で支えること」です。
意見を述べる以上は、その根拠を示す必要があります。



科学論文を書く時も


①仮説をたて
②その仮説を支えるために実験をし
③再現性があり、かつ仮説を補強するようなデータを集める


という手順をたどることになります。


悲しいことに、多くの科学者が、自分の仮説を支えるために、
自分に都合の良いデータを強引に導き出そうとする。上記の
女子学生のセリフも、そのような「自分の仮説に都合のよい
データが出るまで実験をくり返す科学者」という、恐ろしい
「科学者像」が反映されているような気がしてなりません。


GMATのCR(Critical Reasoning)の文章でも、読者を説得するため、
いや騙すため(!)に、様々なデータや数字が登場してきます。


CRの文章で数字が出てきたら


「数字は読者を欺くために使われているんだ!」


くらいに考えるのが丁度良いです。



CRの勉強をすると、報道や広告に登場する「数字」がいかに
「騙し」の手段として使われているかが良く分かるようになります。


以下の例の数字の使われ方を分析してみてください。



<例>

過去1ヶ月において、A社のパソコンは10台が不良品として交換された。
それに対して、B社のパソコンは、過去1ヶ月で100台が不良品として
交換された。したがって、明らかに、B社のパソコンの方が信頼性が
低いと言える。



さあ、本当にB社のパソコンの方が信頼性が低いのか? 解説は明日! 





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