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では、ロジックの勉強の続き(第4回)です。



第1回:http://d.hatena.ne.jp/futaro1968/20070913

第2回:http://d.hatena.ne.jp/futaro1968/20070914

第3回:http://d.hatena.ne.jp/futaro1968/20071003



わかりあう対話10のルール (ちくま新書 662)
福澤 一吉
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<例①>

過去1ヶ月において、A社のパソコンは10台が不良品として交換された。
それに対して、B社のパソコンは、過去1ヶ月で100台が不良品として
交換された。したがって、明らかに、B社のパソコンの方が信頼性が
低いと言える。



<解説>

数字は読者を騙すために使われる! (笑)


というのが、「風太郎の<悪>の法則」です。数字やデータを使って意見を
述べている文章に遭遇したら要注意! 著者が都合の良い数字のみを
操作的に利用している可能性高し!



上の例ですが


A社パソコンの不良品: 10台
B社パソコンの不良品:100台


(数字:10台<100台)


という数字を素直に見ると、どう考えてもB社のパソコンの方が
質が低いように思えるかもしれません。しかし、この推理は危険です。
問題は「実数」ではなく「割合」のはずです。


もし仮に、A社のパソコン製造台数が10台で(笑)、B社のパソコン
製造台数が10,000台だとすると、不良品の割合はA社の方が高い、
つまりA社のパソコンの方が質が低いという、上記の推理とは全く
逆の結論が導かれます。


A社パソコンの不良品÷製造台数=10/10=100%(不良品率100%・・笑)
B社パソコンの不良品÷製造台数=100/10,000=1%


(割合:100%>1%)




<例②>
ヨコシマ商事の「ヨコシマダイエットドリンク」を飲んだら体重が減った!
という声が、過去1ヶ月でなんと10,000人から届いた。明らかに、ヨコシマ
ダイエットドリンクにはダイエット効果がある。



<解説>
10,000人というと多そうですが、もし過去1ヶ月にヨコシマダイエットドリンクを
飲んだ人が1,000,000人いたとすると、体重が減った人は全体のたった1%に過ぎないことになります。



GMATのCR(Critical Reasoning)セクションの文章には、このような
数字のトリックが満ち満ちています。




<今日のまとめ>


数字は人を騙す!


「実数」と「割合」のトリックに注意しよう!



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