久しぶりにSC(Sentence Correction)のミニレッスンをお届けします。


<問題>


New items developed for automobiles in the 1997 model year
included a safer air bag , which, unlike previous air bags,
eliminated the possibility that a burst of smoke would appear
when the bag inflated, and making an already terrified passenger
think the car was on fire. (太字の部分を下線部と考えてください)


(A) inflated, and making
(B) inflated, so that it could make
(C) inflated and made
(D) inflated and make
(E) inflated to make


<解説>


SCの重要単語の一つに"and"が挙げられます。"and"を見たら、
並列構造(Parallel Construction)の確認が必要です。


(A)ですが、andの後に"making"という現在分詞があるものの、
andの前に分詞がないので×と考えられます。


ただ、もし(A)の"and"がないと、つまり


inflated, making


だと、", making"の部分が「分詞構文」と解釈ができるので、
正解になる可能性があります。要注意です。


(B)ですが、やや乱暴ながら「so thatの前にカンマがある
から駄目」という切り方も可能です。過去問を分析すると、
so thatの前にはカンマがない場合がほとんどです。


○ I talked loud so that everyone could hear me.
△ I talked loud, so that everyone could hear me.


より無難(慎重)なのは、意味で考える切り方です。
so that だと「〜するために」という目的の意味に
なります。訳すと「車が火事になっていると思わせる
ために煙が出る可能性」という、ナンセンスな意味に
なってしまいます。繰り返しになりますが、「目的」の
意味が変です。


このように、SCで選択肢を切る際には意味や文法等の
「まともな理由」で判断する方法と、カンマの有無等の
「GMAT特有のテクニック」で判断する方法があり、状況に
合わせて両者を使いこなす必要があります。試験後半で
時間がない場合は、テクニックを駆使して短時間で解か
ざるを得ないですが、試験前半だったら意味も考えて
慎重に解くべきでしょう。


さて、というわけで、正解は(C)(D)(E)のどれかです。
続きはまた明日解説します!