もう20年くらい前になると思いますが、タモリがテレビ番組内で
哲学についての講演をしていました。普段あまり見せない一面ですが、
「人間関係のしがらみで仕方なく引き受けた仕事だ」、とコメントしていた
記憶があります。お笑いの人としての照れなのかもしれませんが。
時間という横軸、空間という縦軸、この両方の軸に様々な出来事や
しがらみが散らばっている。しかし、人はそれらの雑多な事象を
を頭の中から捨象し、「今、ここ」に集中して生きるべきである。
そして、そのしがらみを捨て去った上で降り立つ「今、ここ」の地点を
「実存のゼロ地点」と呼んだ。くだらないイベントの誘惑や周囲の
悪のささやきを捨て、「実存のゼロ地点」で生きよ! このような
現象学的、実存主義的なメッセージをタモリは若者に訴えていた。
タモリは、人生哲学だけではなく、言語の本質に迫る鋭さをもつ。
ボキャブラ天国や空耳アワー、最近ではジャポニカロゴス等の番組は、
人間や言語の本質へ迫る深い洞察が感じられる、良質の笑いを提供
している。
↓空耳アワー第一回の動画↓
・・・たぶん続きます・・・