最近雨が多いですねえ・・・


雨の日には…




大学(デジタルハリウッド大学)の授業中、雨の話になりました。


そこで、相田みつを氏の


「雨の日は雨の中を」


という美しい言葉を英訳してみよう! ということなり、
気づいたことがありました。


雨の中で「何をしろ」と相田みつを氏は言っているのだろう、と。(笑)



<野口の試訳>


When it rains, ??? the rain.


この"???"の中に、どんな動詞が入るべきか!?


そう、そもそもこのようなことを考えること自体が
野暮なんですけどね。読者が勝手に想像できるからこそ
美しい芸術言語なのですが、まあ英語の授業だったので
「英訳してみよう」ということになりました。


いろいろと面白い答えが出ました!


<問題>

「雨の日は雨の中を」という言葉に秘められている大切な
メッセージをくみとり(笑)、下線部に入るべき適切な動詞を
挙げなさい。



When it rains, ______ the rain.



以下のような面白い答えが出ました!



なるほど。雨を感じよ! 考えてばかりないで!



おー、雨を味わうのかー どんな味がする?



「匂う」ですか。確かに、雨の日の土の匂いは良いですよねー



雨の中で踊ろう! 傘なんて投げ捨てて!



これも良いねー 
"♪ I'm singing in the rain ♪"



雨にキスする! おお、なんとかわいらしい。



なんと、"kiss in the rain"ですか。(苦笑)
前置詞の"in"の有無で、こんなに意味が変わるんですねえ。



雨の日に雨をうらんでもしょうがない。雨を「受け止めて」
時を過ごそうよ、と。


そう、私はおそらくこの「accept(受け止める、認める)」
というのが、相田先生のメッセージに一番近いのではないかと
勝手に想像しています。カウンセラーの職業病かもしれませんが。


悲しい感情、ウツっぽい気持ち、等があなたの心を支配してしまった
日には、そのネガティブな感情を無理やり排除しようとすると、その
ネガティブな感情がかえってより強力になってします。むしろ、その
ネガティブな感情を認めてあげるとよい。たとえば、ウツっぽい日には
「ウツさん、ウツさん、また来たのですねー、こまったもんだ。(笑)
でも、ま、しょうがない。よしよし。あなたの存在を認めてあげますよ。
でも、ちょっと辛いんで、しばらくおとなしくしててもらいますか。
(と言いつつ、ウツさんをベッドに寝かせる)じゃ、ちょっと休んで
てね。いいんですよ、出てかなくて」 等と、そのネガティブな気持ち
の存在を認めてあげた方が、かえってウツ感が減ったりします。


そう、フォーカシングの考え方ですね。



フォーカシングで身につけるカウンセリングの基本―クライエント中心療法を本当に役立てるために


ま、人間誰も完璧じゃないんです。弱点を認めて、ぼちぼち頑張りましょー