私は長年英語を教えているものの、実際にネイティブスピーカーと英語で会話をする機会が多いわけではありません。そこで、去年からAffinityの講師でもあるAlex先生に週1回個人指導をお願いしています。
http://www.affinity-english.com/alex.html
GMAT Sentence Correctionの捉え方、教え方が我流に陥らないように、Alex先生の意見をどんどん吸収しています。最初は「GMATなんて嫌だ〜」と悲鳴を上げていたAlex先生ですが(苦笑)最近は楽しくディスカッションができています。ネイティブならではの鋭い視点を取り入れつつも、同時にネイティブだからこそ間違えやすいポイント、混乱しやすい論点が浮きぼりになっています。


閑話休題。


今日のレッスンで話題になったのが、今年(2010年)を英語でどう表現するかです。伝統的には、年を2桁ごとにくぎって表現するのが普通でした。たとえば、1984年は"nineteen eighty-four" ですし、1992は "nineteen ninety-two"となります。


2000年になった時、英語圏の人はどうするのかなあ、2000年のことをどう呼ぶのかなあ、と興味深々だったのですが、"two thousand" とか "the year two thousand"と、すなわち「二千年」と呼ぶのが通例となりました。そして、2001年は"two thousand one"(2千1)、2002年は"two thousand two"(2千2)と、従来の2桁ごとではなく、4桁の数字全体を呼ぶのが慣例となりました。


で、いったい2010年になったらどうなるのか、が私の次の関心事となりました。2桁ごとに割るのなら"twenty ten"(二十、十)ですし、4桁いっきに呼ぶなら"two thousand ten"(二千、十)です。


案の定、年が明けたら"what year is this?"(今年をなんと呼ぶべきか)がテレビで話題になりました。以下の動画の01:40からにご注目ください。



結局、従来の「2桁ごと」、つまり"twenty ten"で落ち着いたようですね。同様に、アメリカでは住所の番地や、ホテルの部屋番号も、2桁ごとに表現する場合が多いです。たとえばRoom 2010は"Room twenty ten"と表現するのが通例です。


追記:
コメント欄にある通り、カナダへ留学中の「めざっち」さんより、"two-thousand ten"という表現の方を良く聞く、とのご指摘をいただきました。国によって違うのかもしれませんし、日常会話とメディア(テレビ、ラジオ等)での用法でも違いがあるのかもしれません。もう少し調査を続けてみますね。