本日はTOEFL情報をお届けします。


振り返ってみると、私はTOEFLという試験と既に25年程度付き合っていることになります。最初は自分自身の留学のため、そして社会人になってからは指導者として。そして、その間に試験形式PBT→CBT→iBTと変わっていきました。他に、TOEFL ITPなんてもあったりして分かりにくいですよね〜


以下、TOEFLの初級者向けに、基本情報とリンク集をまとめました。TOEFL iBTの申し込みや受験に必要な情報をご覧になりたい方は(3)の項目からご覧ください。


(1) TOEFLの変遷


TOEFLは"Test Of English as a Foreign Language"の大文字の部分をくっつけた造語)です。主に英米圏の大学へ留学する際に受験するテストです。現在日本では、TOEFL iBT(internet based test)という、3世代目のTOEFLが実施されています。名前が示している通り、インターネット回線を利用して、パソコン画面で受験するテストです。よく尋ねられるのですが、なぜ"i"だけ小文字かは知りません。(苦笑)おそらく深い意味はないのだと思います。iPodやiPadと同様に、なんとなくファッションで"i"を小文字にしているだけのことだと思います。(関係者の皆様、もし何か事実誤認があったらコメントか電子メールにてご指導いただけないでしょうか。)


iBTの他に、模擬試験としてTOEFL ITP(Institutional Testing Program)という紙の試験が実施されていますが、一部の大学において、交換留学等の際にITPのスコア提出が許されていますが、基本的には1年間の交換留学においてもiBTのスコアが必要となります。尚、TOEFL ITPの形式は、1世代目のTOEFLである「TOEFL PBT」とほぼ同じです。


★TOEFL ITP公式情報
http://www.cieej.or.jp/toefl/itp/index.html


TOEFL iBTは3世代目のTOEFLです。1世代目のTOEFLがTOEFL PBT(Paper Based Test)です。私が高校生の頃留学のために受けたのはTOEFL PBTです。(懐かしい)テストの名が示す通り、マークシートを使用する紙のテストです。満点が677点で、区切りの点数が450点(短大留学で最低必要な点数の目安)、500点(4年生大学への留学で必要な点数の目安)、550点(大学院留学で最低必要な点数の目安)と50点刻みでした。いまだに、大学&大学院の事務局の方の中には、このPBTの点数でないとピンとこない方がいます。なので、iBTの点数がPBT換算では何点になるのかは知っておいた方が良いです。


★TOEFL PBTとiBTの換算表(以下のサイト上のPDFファイル6ページ目にあります。)
http://www.ets.org/Media/Tests/TOEFL/pdf/TOEFL_iBT_Score_Comparison_Tables.pdf


PBTは点数の1/3が文法セクションによるものであり、「文法偏重」等の批判を浴びました。「TOEFLの点数は高いが、実際の英語運用能力がない学生が多い」等の批判や不満が欧米の大学で生じました。そこで登場したのが、2世代目のTOEFLである「TOEFL CBT(Computer Based Test)」です。PBTからCBTへの変更点として一番重要なのが、紙の試験からコンピューターを使用する試験へと変わった点です。また、文法セクションの全体の点数に占める割合が約1/6へと減りました。が、それでも、実際の英会話能力、英語によるコミュニケーション能力を測るセクションはありませんでした。そこで登場したのが、3世代目のTOEFLである「TOEFL iBT(internet Based Test)です。TOEFL iBTには文法セクションがありません。Reading, Listening, Speaking, Writingという4セクションからなるテストです。文法セクションがないことの是非については、私には論じる資格も勇気もないので(笑)ここでは触れません。


(2) TOEFL関連団体


TOEFLは


★ETS(Educational Testing Service)が作成
http://www.ets.org/


★プロメトリックが日本においてテストを実施
http://ac.prometric-jp.com/


★CIEE(国際教育交換協議会)が「日本事務局」として協力
http://www.cieej.or.jp/


と、3つの団体が実施に関わっています。必要に応じて、これらの3つの団体にコンタクトする必要があります。



(3) TOEFL iBT情報


★My Home Page作成
http://www.cieej.or.jp/toefl/toefl/myhomepage.html
My Home Pageを作成しないと、TOEFL iBTの申し込みができません。まずはこのページの指示に従ってMy Home Pageを作成してください。


★My Home Pageログイン
https://toefl-registration.ets.org/TOEFLWeb/extISERLogonPrompt.do
TOEFL iBTの申し込み、テストの結果(点数)の確認等は、このページにログインして行います。


★試験日程と会場情報
http://ac.prometric-jp.com/shared/schedu/tokyo.htm
東京地域のTOEFL iBT実施日程と会場の一覧です。


★TOEFL公式サイト
http://www.toefl.com
TOEFLを作成しているETS(Educational Testing Service)によるTOEFL公式サイトです。TOEFL関連で必要な情報は、ほぼ全てこのページに掲載されています。


★身分証明書について
http://ac.prometric-jp.com/toefl/jp/online.html
TOEFL受験当日、身分証明書が必要となります。原則として、パスポートを用意する必要があります。


★TOEFL iBT サンプル問題(無料)
http://www.ets.org/toefl/ibt/prepare/sample_questions
このページから、TOEFL iBTのサンプル問題(パソコン上で解く問題)を無料で入手することができます。まず何はともあれ、解いてみてください。ただし、あくまでサンプルなので、問題数は少ないですし画面も厳密には本試験とは異なります。TOEFL iBTの雰囲気を無料で味わいたい方にお奨めです。


★TOEFL iBT公式模擬試験(有料)
http://www.cieej.or.jp/toefl/ets_shop/tpo.html
または
http://toeflpractice.ets.org/

本試験を受ける前に、まずは模擬試験を受けましょう。本試験とほぼ同じ形式ですし、点数も出ます。受験後に問題の見直しをすることもできます。


★TOEFL Tips
http://www.ets.org/Media/Tests/TOEFL/pdf/TOEFL_Tips.pdf
TOEFL iBTの試験内容、点数、SpeakingとWritingの採点基準、TOEFL PBTとTOEFL iBTとの間の点数換算表、等が詳しく書かれています。特に教員の方に読んでいただきたい内容です。



(4) TOEFL iBTの動向


TOEFL iBTの実施が始まって以来、若干の変更がありました。まず、受験制限が撤回されました。日程の予約さえできれば、今は毎回受験できるようになっています。また、Writingセクションにおけるコンピューター採点が現在では導入されています。(http://www.ets.org/toefl/ibt/scores/)私のTOEFLライティングクラスでは、純粋な英文エッセイライティング指導に加えて、コンピューター採点システムに好かれるエッセイの書き方、点数が出やすいエッセイの書き方も指導しています。こういうことをするから「邪道」等と叱られるんだろうなあ。まあ、全て覚悟の上でのことです。風太郎 punk at heart 



















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