戦争で死んだ男は何も残さないのか?この歌では「1人の妻と1人の子供以外は何も残さなかった」と語られています。私は、戦争で死んだ男は、国家の繁栄や世界の秩序等、家族以外にも多くのことを残す場合もありえると思います。でも、私はこの歌が大好きです。戦争の悲惨さを伝える、素晴らしい反戦歌だと思います。
必要悪としての戦争という「制度」を認めることと、戦争を無くす努力をすることとの両立は、気が狂う程難しい作業ですが、粘り強く続けるしかない。例えば、8月15日に蘘國神社に参拝することと、戦争を防ぐ努力を続けることとが矛盾しない行為であることを示すのが、思想家の責務なのではないでしょうか。