4/27(日)にAffinity英語学院にて「松本道弘の英語道場」(1日講座)を開催します。
http://www.affinity-english.com/other-services/eigo-dojo.html

英検1級を取ってもTOEICで満点を取っても、それでも虚しさをかかえているあなた、是非ご参加ください。留学経験者なのに英語圏の人たちと対等な議論ができないあなた、一からやり直しませんか?http://www.affinity-english.com/



情のディベートの技術 (講談社プラスアルファ新書)


松本道弘「情けのディベートの技術」

p.47〜.48
筋を通す(stand on principles)とは何か。「術」に走らず、「道」を通すことだ。たとえ、意地っ張りと言われようとも。

イーオン(英会話学校)の安藝清社長から痛烈な質問を受けたことがある。

「道は必ず、術に勝てますか」

いい質問だ。こういう、私を追い詰めるような質問が大好きだ。

その時、とっさにこう答えた。

「道は術に負けることがあります。しかし、道は立ち上がれます」

短期決戦で勝負する「術」は、負ければそれでおしまい。おカネは戻っても、一度でも失敗した信用はおカネで買い戻すことは難しいものだ。中・長期決戦に「強い」道は、負けても立ち上がれる。


p.49〜p.50
英検1級(準1級でもよい)をとった。うれしい。その気持ちはわかる。これで世に認められる。たしかに達成感はある。しかし、これで英語学習をストップすれば(そういう多くの人を見てきた)、その人はあとは老けるのみだ。資格とかスコアとは、所詮妄想に過ぎない。

道は「独り」で歩くもの。だから楽しいのだ。しかし、「術」は常にだれかの眼を気にしながら、スコアを競い、嫉妬しながら生きているから、外見は明るくとも、内心はいつも孤独なのだ。

「術」はlonely, 「道」はalone.
lonelinessは醜、alonenessは「美」。

最近松本先生と議論を重ねているのですが、松本先生も私も「英語術」を全否定しているわけではありません。やはり、「読解スピードを如何に上げるか」「ボキャブラリーを如何に増やすか」等の方法論(術)も必要です。テストの点数も、高いに越したことはありません。ただし「術」ばかりに気持ちが向かうと、「長期決戦」(本質的な英語力の向上)につながらなくなる可能性がある。

「術は道を究め、道は術で証す。」 by 松本道弘