TOEFL iBT(R) テストはじめてゼミ ライティングの教科書


TOEFL Writingの本を書く依頼を受けた際に決めた方針は「初心者が最後まで読み通せる本を作ること」でした。


共著者(Jessica King氏)からも、そして編集担当の方からも、「もっと細かい説明をしたほうが良いのでは?」とか「もっと高度な英文を書いた方がベターでは?」という提案をいただきました。ですが、私は「初級者対象の本を完成させるためには、ある程度の簡略化や省略は必要である」という姿勢を崩しませんでした。専門性を逸脱しない範囲で、できるだけ読みやすい、そして役に立つ本を書いたつもりです。


校閲の段階では、「こういう内容を書くと同業者にバカにされるのではないか」とか「<勉強不足だ><英語力が低い>等と批判されるのではないか」等の不安な気持ちが頭をもたげましたが、最後は開き直りました。学者ではなく、在野の予備校講師である私にとって、専門家の評価は関係がないからです。