TOEFL iBT(R) テストはじめてゼミ ライティングの教科書
TOEFL Writingであろうが、IELTS Writingであろうが、基本は同じです。英語で文章を書くための基礎的な力(単語力、文法力、ロジック力、等)がないと、いくら戦略論やテクニック論を語っても意味がありません。そして、そのような基礎力があることが前提で、はじめてテストの傾向に沿った対策が必要となるのです。

IELTS Writingは紙に書く形式で、TOEFL Writingはパソコン上でタイプ打ちをする形式です。また、IELTS Writingの採点者は人のみですが、TOEFL Writingにはコンピューター採点が取り入れられています。つまり、効率よくTOEFL Writingで安定的な点数を取得するためには、ある程度の「コンピューター慣れ」が必要です。タイピングのスピードは速い方が有利ですし、コンピューター採点者の好みに沿った英文を書いた方が、好結果につながります。

コンピューター採点は、当然ながら人間の採点よりも「表面的」になってしまいます。つまり、"I am a dog."(私は犬だ。)と書いても、コンピューター採点上では全く問題がないわけですね。笑 つまり、コンピューター採点は、シンタックス(統語論)的な要素には厳しいけれど、セマンティックス(意味論)的な面では緩いのです。イメージ的には、ワード上で英文をタイプ打ちする際に、赤字や緑字で下線が引かれない状態(=ミスがない状態)を目指せば良いのです。

TOEFL Writingにおいては、文法やスペリング等の表面的なミスを根絶する意識を大切にしましょう。そのために、試験時間最後の3分〜5分程度を、見直しや追加のためにしっかりと確保することをお勧めします。多少語数が減ったとしても、エラーの少ないエッセイを提出した方が好結果が出やすいのです。ただし、語数が多い方が好結果につながりやすいのも事実なので、このあたりはバランスの問題ですね。