一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ (新潮文庫)


p.5
誰かにこの苛立ちと悲しみを聞いてもらいたいけど、他人に話すと必ず「被害妄想なんじゃない?」「だって血のつながったお母さんでしょ?」とたしなめられることを私は知っている。


うんうん、分かる。私も親との関係についての愚痴を言うと「被害妄想」「親は大切にしなさい」「親との問題をひきずるなんて、心理カウンセラーのくせにおかしい(苦笑)」みたいな反応をもらうことが多いです。フロイト研究で有名な岸田秀氏が母親の位牌を捨てた(!)ことを本の中で告白した際には、批判的な反応も多かったですね。私は勇気がないので(?)、そのような過激な行動には出ないと思いますが、気持ちとしてはよく分かる気がするのです。


遠野なぎこさんの言動は、過激にすぎて支持を得られにくいと思いますが、私は強く共感します。彼女の発言内容自体には賛成できなくても、気持ち的には「分かる、分かる!」「そうだよね!」「頑張って!」と声をかけたくなります。


p.157
イジメに遭った経験があるからか、私は他人にやさしさを惜しまない人に惹かれる。人の傷がわかる人としか、付き合えない。


うんうん、分かる。じゃあ、イジメに遭った経験がある分、人の傷がわかる人として生きていこう! そうやって過去をのりこえていこう!


親との不仲や、イジメ等で悩んでいるみなさん。いつか必ず、あなたの気持ちを理解してくれる人、あなたの言葉を受け止めてくれる人に出会いますよ。でも、それまで待てなかったら、勇気をもってカウンセラーに相談しましょう。「話を聞いてもらうこと」が、問題解決へ向けての「はじめの一歩」になることが多いのです。