Whartonへ進学した元受講生の方が体験談を書いてくださいました。
「選択とは、捨てることです。」という言葉が一番刺さりました。
多くの方が、GMATにおいて「捨てる勇気」を持てずに失敗しているからです。

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■取得点数をご記載ください。
>>> GMAT 680(Q50,V31)、
GRE 326(Q169,V157)※GMAT換算720、
TOEFL 104(R29,L25,S22,W28)、
IELTS 7.5(R9.0,L7.5,S7.0,W6.0)※TOEFL換算109

■通学中に受講されたクラスをご記載ください。:例)GMAT CR戦略クラスSetA、GMAT Verbal演習1日セミナー、など。
>>> GMAT Math 演習1日セミナー、
GMAT CR戦略クラス(対面:Set A/ Set B)、
GMAT RC戦略クラス(対面:Set A/ Set B)、
GMAT SC戦略クラス(Web:Set A/ Set B)、
GMAT AWA対策1日セミナー、
GMAT Verbal 演習1日セミナー、
留学カウンセリング(1回)、
学習カウンセリング(1回)、
GMAT RC演習クラス(1日のみ)、
飯島先生 個別指導(1回)

■当学院へ通学された感想(講座の内容など)をご記載ください。(自由記載です。)

1.はじめに

留学先のPhiladelphiaにて、本体験記を執筆しております。Whartonで授業を受けている今、この機会を得られたことに感謝しつつ、可能性を信じて諦めないで本当に良かったと感じております。
振り返ると、昨年の12月の頭に、Application提出前の最終回であるGMATを控え、飯島先生の個別カウンセリングを受講したことが、一つの大きなターニングポイントだったと思います。それまでは、GMATは受験した3回全てでスコア650であり、米国のTop Schoolを目指すことは事実上、厳しい状況でした。それでも、その事実を認めたくなくて、残された時間で何ができるか、土壇場になって相談させていただきました。
飯島先生は、授業の中でよく、「弱者の戦い方」の重要性を強調されていました。私は、結果的に、その通りの戦い方をしました。自分の持っているもので、どうやって戦うか。何を諦め、何を磨いていくか。MBA受験は、飛び抜けた人を除いて、全てを完璧にできる人は限られていると思います。自分自身をよく知り、どう戦い方を組み立てていくかが重要であると教えていただきました 。

2.GMAT

GMATは自分にあった予備校を見つけることが鍵だと思います。私は、社費留学が決定した翌月の4月の段階から、「GMAT無料体験授業」を受講しました。体験授業に参加することで、飯島先生との相性を確認しました。また、早期にGMATで要求される英語水準を把握したことで、精神的にプラスになったと思います。
「GMATの受験対策をいつ始めるか」は、多くのMBA受験生が悩むポイントかと思いますが、TOEFLのReadingが問題なく読めるのであれば(=問題文自体の難度が高いと感じないのであれば)、着手して構わないと思います。SC以外は、TOEFL対策と兼ねることが可能と考えます。CRは論理の問題ですが、基本は読解力さえあれば対応可能です。GMATのRCレベルの読解力+速読力が、最終的にMBA受験生に要求される水準だと考えれば、早期着手が望ましいでしょう。事実、GMATのCR・RC対策を始めてからは、TOEFLのReadingは、29〜30を確保できるようになりました。
私は5月からAffinityの授業を受講しました。飯島先生のCRが有名ですが、内宮先生のRCもオススメです。なお、SCはオンライン受講にしましたが、結果的には、内容が身に付かず、通学スタイルの方が自分には適していたかもしれないと後悔しました。
GMATでどのように点数を稼ぐかは、自分自身との相性を考慮すべきです。よく「日本人はSCで点数を稼いで、RCは大問を1、2題捨てるという戦略が効果的」と言われていますが、私自身はAffinityのおかげでRCを得点源に出来ました。もちろん、RCの文章の難易度は相当高いです。但し、RCは答えが書いてあるので、何度も読めば、正解に辿り着けます。私は、いかにRCに時間を割くことができるか、をテーマに受験しました。
ちなみに、飯島先生も内宮先生も、授業中、よく野球の例え話を用いて、GMATへの取り組み方をお話してくださいます。野球好きの私としては共感できることが多く、そのお話を伺うのも楽しみの一つでした。

3.カウンセリング

MBA受験の反省点の1つに、「GMAT受験中も、飯島先生にコンタクトを取り続けていれば良かった」、という点があります。授業の受講が終わってからは自主的に勉強するだけでGMATに臨み、結果についても自分の中で整理するだけでした。結局、本当に追い込まれた12月まで、連絡を躊躇っていたのですが、都度、アドバイスを貰って軌道修正をしながら受験した方が良かったと思います。
12月の飯島先生との個人レッスンでは、私の強み・弱みを見ていただき、アプリケーション前最後のGMAT受験戦略として、「SCを捨てる(=全部ランダムクリック)」ことを提案されました。SCは、極論すれば、いくら時間をかけようが、正答率が上がるものではありません。知っているか、知らないか、の世界です。もちろん、SCはVerbal全体の3分の1を占めるので、到底飲める提案ではない、というのが最初の感想でした。飯島先生と議論し、結局、「SCは、1問に1分だけ時間をかける」という戦略で臨みました。
今振り返ると、テストまで数日しかない状況、精神的に極限の状況で、何をやり、何を捨てるか、ということを明確にしてくれたのだと思います。短期間で知識を飛躍的に上げることは無理です。追い込まれたなか、残り出来ることと言えば、本番での戦い方しか変えようがなく、何を軸に戦うのか、を徹底することでした。それが、私の場合は、「RCで戦う、SCは捨てる」ということでした。今は、Enhanced Score Reportで、分野毎の実際の成績が容易にわかります。自分の強み・弱みは明らかです。それを客観的に判断して、提案をしてくれたのが飯島先生でした。結果、12月のGMATはスコア680であり、最低限、勝負の土俵に立つことができました。

ビジネスの世界では、「選択と集中」は当たり前で、自分もそれは十分に理解できていると思っていました。ただ、これが、自分自身の人生になると、なかなか決断できません。仕事は、ある意味、客観的になれます。でも、自分のことになると、どうしても主観や願望が入ってしまいます。選択とは、捨てることです。それを頭ではわかっているつもりでしたが、自分の人生ではなかなか踏ん切りがつけられず、自分の未熟さを感じるとともに、MBA受験を通じて一番の得難い経験が出来たと思っています。

4.GRE/IELTS

12月の個人レッスンでは、同時にGRE受験についても提案されました。GRE/IELTS受験の選択肢については、それこそ、4月の体験授業の時から飯島先生がおっしゃっていたことです。ただ、当時はその有効性が理解できていませんでした。受験を終えて思うことは、間違いなく、GRE/IELTS受験を試した方が良いということです。
GMATは1年間に5回までしか受験できず、このことが大きくプレッシャーになると思います(社費留学生にとっては、社内選考を通過してからの準備だと、最大5回の受験)。しかし、近年は、多くの学校でGREでの出願も認めており、この事実を使わない手はありません。GREもGMAT同様、1年間に5回の受験制限があります。ただ、GMATと合わせれば、10回のチャンスがあるということです。私は、アプリケーション提出後の1月に初めてGREを受験したのですが、もっと早く受験すれば良かったと後悔しました。同時に、GREの受験結果を見て、慌ててスコアの追加送付をしたことを鮮明に覚えています。
GREの特徴は、Verbalは、語彙問題が鬼のように難しいこと、そしてSCがないこと、QuantitativeはGMAT対比でも相当に易しいこと、です。私自身、SCが苦手であったので、そのメリットを享受しつつ、たとえ語彙問題がわからなくても、ランダムクリックで時間を稼げるので、その分をRCにまわし、Verbalのスコアを揃えました。自分の得意・不得意分野を勘案し、GMAT・GREの受験戦略を考えてみることをオススメします。
ちなみに、Clear AdmitというMBA受験生向けのWebサイトを見ると、多くのNativeの人たちがGREで出願していることがわかると思います。

5.最後に

MBA受験は、本当に精神的に追い込まれました。特に、純ドメ日本人の社費留学生は、仕事を続けながら1年間で結果を出さないといけない環境で、相当精神的に堪えると思います。勉強自体よりも、この経験を積むことの方が、将来マネジメントの立場になった時に役に立つのではないかと思うほどです。私自身、なかなかスコアが上がらず、何度ももうこの辺でいいやと投げ出したくなることがありました。それでも、もう少しだけ頑張ろうと、無理にでもテストの予定を入れ、続けざるを得ない状況にしました。結局、アプリケーション提出後の1月まで、ほぼ毎週のようにテストを受験し続けました。可能性を信じて最後まで諦めなかったことで、運良く、第一志望のWhartonから合格をいただくことができました。
Affinityは、最後まで諦めない人をサポートしてくれる場所です。受験生の皆様が、それぞれの目標を達成されることを心からお祈り申し上げます。