GMAT最新情報(Verbal関連情報)のさらなる続き(その3)です。


過去の記事は以下のリンクよりご確認ください。

その1
http://d.hatena.ne.jp/futaro1968/20180407

その2
http://d.hatena.ne.jp/futaro1968/20180408


Verbalについて、もう少し詳しく分析してみましょう。


4/15(日)までの試験形式だと、Verbalは以下の問題数です。

SC: 16 or 17問
CR: 10 or 11問
RC: 13 or 14問
計:41問(カウントされる問題30問+実験問題11問)


そして、4/16(月)以降の新形式においては、以下のようになります。

SC: 8 or 9問
CR: 13 or 14問
RC: 13 or 14問
計:36問(カウントされる問題30問+実験問題6問)


RCの問題数は変化なし。CRの問題数は微増。、そしてSCの問題数は約半分へと「激減」です。
分析ポイントは「実験問題の内訳」なのですが、この情報は公表されず、またこの情報を炙り出すのも困難です。
ただ、仮にSCの実験問題がゼロで、CRの実験問題が3問、RCの実験問題が3問だと仮定しても、カウントされる30問の内訳は「SC: 8 or 9問、CR:10 or 11問、RC:10 or 11問」ですので、やはりSCの占める割合が相対的に減るのは「確実」でしょう。

ここ数年のGMAT形式の度重なるルール変更は、GMATのライバルであるGREを強く意識したものであると私は分析しています。GRE Verbalでは基本的には「読解と単語」の問題しか出題されず、SC(Sentence Correrction)や文法の問題は全く存在せん。そして、GREでもほとんどのMBAへ出願できる時代状況になり、GMATがSCの比重を落とそうとしているのでしょう。

というわけで、GMAT対策においては「SCのみ」あるいは「SC偏重」の対策は危険です。Veral3分野全てをバランスよく勉強しましょう。その方が、万が一GMATで苦戦した場合にGREへの転向が容易になるというメリットもあります。よく「日本人ならSCで稼がなくては!」という声を耳にしますが、海外経験が全くない、いわゆる「純ドメ」の方でも、過去の受講生の多くがCRやRCを武器にできている事実があります。

これからGMAT対策を開始される方は、基本的にはCR(Critical Reasoning)から学ぶことをお勧めします。CRはRCに比べてば英文読解の負担が少ないので、TOEFLやIETLSのReading Sectionがまだ完全に卒業できていない方でも「とっかかりやすい」のです。また、CRを通じて学ぶことができる「ロジカルシンキング」や「選択肢の分析法」は、TOEFLやIELTSのReading Sectionへも良い学びを提供してくれますし、GMAT RC Sectionへの「導入」にもなります。


Affinity英語学院 飯島哲也