GMAT最新情報(Verbal関連情報)のさらなる続き(その4)です。


過去の記事は以下のリンクよりご確認ください。

その1
http://d.hatena.ne.jp/futaro1968/20180407

その2
http://d.hatena.ne.jp/futaro1968/20180408

その3
http://d.hatena.ne.jp/futaro1968/20180410


前回の「その3」において、GMAT Verbalの中で「SCの問題数が相対的に減る」と書きましたが、実はその後さらに変更が生じたようです。結果的に3種目(SC, CR ,RC)の問題数(の比率)には大きな変化がないようです。「SCの問題数が減る」という情報は、GMACのwebinarにおいてパソコン画面に示された以下の公式情報でした。


ですが、その後SCの問題数は結局は「大幅な変更なし」という結論に落ち着いたようです。(問題作成者と広報担当官の連絡の行き違いにより、Webinarで誤った情報が提示されたという噂も耳にしていますが、真相は不明です。)そして、GMACによると「問題数は今後変更される可能性がある」とのことなので、今後も最新情報に注目してください。


参考までに、今回の混乱(行き違い?)についてはgmatclubというサイトで詳しく議論されています。

SCが 8 or 9問だと発表されたバージョン
https://gmatclub.com/forum/gmat-is-changing-april-16-2018-it-will-be-30-minutes-shorter-262569-140.html#p2043134

SCが12 or 13問だと発表されたバージョン
https://gmatclub.com/forum/gmat-is-changing-april-16-2018-it-will-be-30-minutes-shorter-262569-160.html#p2043403

さて、以下が本題です。

新形式のGMATは4/16から実施となっていますが、(試験会場の都合なのでしょうか)東京では本日4/18が新ルールの「初日」でした。


本日受験した方によると、Verbalの問題数(全36問)の問題数内訳は以下の通りでした。

SC: 14問
CR: 9問
RC: 13問(4パッセージ)
計:36問(カウントされる問題30問+実験問題6問)


従来(4/15よりも前)が

SC: 16 or 17問
CR: 10 or 11問
RC: 13 or 14問
計:41問(カウントされる問題30問+実験問題11問)

だったことを考えると、問題数の多い順番がSC→RC→CRであることには変わりがなく、事前の想定よりも「変更点は少ない」という印象です。実際に、受験された方も「形式の変更はあまり大きなものだとは感じなかった」そうです。

というわけで、SCの問題数が減ることにはなりませんでしたが、GMAT Verbalにおいて「SC偏重の勉強が危険」であることには変わりありません。CRとRCもしっかりと対策をしてください。「日本人ならばSCで稼がなくては」という都市伝説がありますが、そんなことはありません。海外経験がない、いわゆる「純ドメ」の方であっても、読解力、単語力、そして背景知識が豊富な方であればCRとRCを得点源に出来る可能性は十分にあるのです。また、実を言うと、SCはどんなに時間をかけても上達しない方が多いという印象を私は持っています。SCは「イディオムや文法ルールを暗記すれば解けるようになる」という単純な種目ではなく「分析力(文法、意味、文のスタイルを総合的に分析する能力)」が必要であり、勉強時間を捻出さえすれば確実に正答率が上がるというものではありません。

要するに、GMAT Verbal攻略を目指す際には、周囲の声にまどわされずに「自分にとって得点源になりそうな種目を探し、その種目に注力すること」が大切です。経験的に言うと、3種目のうち2種目を「得意」にすれば、700点の壁は突破できます。その2種目がSC+CRなのか、SC+RCなのか、さらにはCR+RCなのかを見極める努力をしていただきたいのです。

Affinity英語学院 飯島哲也