ことのは心理研究所 その4:NLPの活用方法

 

ことのは心理研究所の飯島哲也です。

 

NLP(Neuro Linguistic Programing:神経言語プログラミング)は「脳の取り扱い説明書」と言われることもある心理学です。人間が外界からの情報をどのように「脳」に取り入れ、そしてその情報を「脳」の中でどのように「保持」し、さらにはその脳内の情報をどのように外界へ発信するのかを分かりやすく紐解いてくれます。たとえば、過去の辛いトラウマ体験も現在は結局「脳」の中にあるのであり、その脳内の「現実」をNLPのスキルを使って変容させてトラウマを改善することが可能なのです。脳内の現実を変えることで「幸せになる」ことを目指すのがNLPです。

 

私自身も日常生活の中でNLPには本当にお世話になっています。先日家族でアメリカへ行った際に飛行機がかなり揺れて私はかなり苦しかったのですが、NLPのスキル(スピン)を使ってどうにかやり過ごしました。指をくるくると廻すスピンの動きが、少し離れたところに座っていた6歳の娘に見られて「パパがくるくると変なことしていた」とからかわれてしまいましたが。(苦笑)

 

また、私は両親に相当する2人との関係で長く苦労をしてきました。「お前の留学は全くの無駄だったな」等、私の生き方を全否定するような発言を多々浴びせられたことがあり、それらの言葉を思い出すと体調を崩すこともしばしばありました。ですが、ある日試しにNLPの「フォビア・キュア(恐怖症治療)」というスキルを自分自身に実践したところ、それ以降は過去の発言を思い出しても心が以前ほどには動揺しなくなりました。

 

もちろん、セラピーを実施する際にもNLPのワークは有用です。秋葉原の殺傷事件の後に、事件が起きた交差点付近を通ることができなくなってしまったクライアントさんが複数いました。そこで、NLPの「サブモダリティー・チェンジ」と「アンカリング」というスキルを使ったところ一定の成果が出た(少なくとも交差点を通ることができるようになった)と報告をもらったことがありました。

 

ということで、私は仕事でもプライベートでもNLPをふんだんに使っています。今年からリチャード・ボルスタッド先生のNLP講座(東京)のお手伝いをさせていただきますし、私自身もメンタルトレーニング等のショートセミナーを引き続き実施していく予定です。