バイオリンと野球

私は長らくバイオリンから離れていたのですが、その間競技ダンスやらNLP(神経言語プログラミング)やら催眠やら発声(ボイストレーニング)やら野球やらを勉強していたので、そのあたりの色々な気づきがすべてバイオリンに応用できています。特に、元プロ野球投手たちの変化球の投げ方に関するレクチャーをYouTube動画(特に「古田の方程式」)で研究してきたことがバイオリンに活きています。これはもちろん意識してのことではなく偶然です。何が何の役に立つか分かりませんね。
 
特に元プロ野球投手の今中さん(元中日)のカーブの投げ方を学んだことで、右手(弓を持つ方)の「力を抜き方」が閃きました。
 
 
今中さんのカーブはボールがぽとりと床に落ちそうなくらい軽くボールを握って「すっぽけるように」投げるのが特徴です。でも、軽くしか握らないのに、きちんとボールを制球できる。そのあたりの考え方とテクニックを応用して「如何に弓を軽く握って弾くか」を色々と試した(NLP的に言うと「TOTEモデルで試行錯誤した)結果、私なりにではありますが、(上手いかどうかは別にして)かつてないほどに楽に弾けています。何事もやみくもに練習すれば上手くなるというものでもない気がします。GMAT学習でも「勉強量」と「点数向上」はなかなか比例しない傾向がありまして、やはりそこには「量」や「問題数」だけでは会得できない領域が存在するのです。
 
バイオリンの話に戻ります。昔はスタッカートを弾くときに右手をぐっと力んで力任せで引いていたので、すぐに右手がパンパンになっていました。そこで、人差し指を「今中のカーブを投げるように」ちょっとだけ力を入れて、それ以外の指は「だらー」っと力を抜くようにして弾いたら楽になりました。^^ イメージで言うと「右手の人差し指だけで弾いている感じ」です。
 

また、いったん息を止め、息を吐きながら弾き出すと力まなくなることが分かりました。これはダンスのトレーニングのおかげです。(特に二ッ森ダンスアカデミーの熊井郁美による呼吸法指導が活きています。先生、突然名前をだしてごめんなさい。笑)

 
こういうことは子供の頃のバイオリンレッスンでは習いませんでした。黙々とレッスンを受けたり練習したりするだけが正解ではない気がするのです。何が何に活きるかは予測できません。