Affinity英語学院にてGMAT関連クラスを受講することを検討している方から「クラス受講前の時間を有意義に使いたいので事前に読んでおいた方が良い書籍・問題集などあれば教えて欲しい。」というリクエストをいただきました。事前に何をすべきかは、お一人お一人の英語力、数学力、TOEFLやIELTSの点数、出願先と時期、必要な点数等によって大きく異なるので、普段はこのようなご相談は学習カウンセリングにて扱っています。ですが、多くの方におススメできるような「大枠」であれば提示することが出来そうなので以下にまとめます。
(1) サンプル問題を解く
もしGMAT(Graduate Management Admission Test)のことを殆ど何もご存知ない状態なのであれば、まずは「サンプル問題」をオンラインで実際に解いてみること、予備校が提供しているものではなく公式問題を解いてみることから始めましょう。
以下の公式ページ
からログインすると、画面上部に以下のように「Quick Start」と表示されます。
この「Quick Start」という部分において、Verbalの問題3種類(Sentence Correction, Critical Reasoning, Reading Comprehension),Quantitative(Math)の問題2種類(Problem, Solving, Data Sufficiency)、そしてIR(Integrated Reasoning)の問題をお試しで解くことができます。
(2) 模擬試験を受ける
上記の画面の下部に「Practice Exams」とあります。(以下の写真参照)
この画面上で「Exam 1」をクリックすると、公式模擬試験(GMAT Practice Exam 1)を受験することができます。
私は「コーチ(コーチング)」の仕事もしているのですが、コーチングの初回セッションにおいて大切なことは「(1)現状を知ること(2)ゴールを知ること(3)現状とゴールのギャップの埋め方を考えること」の3点です。よって、GMAT対策においても(1)現状を知ること(現時点でどのくらいの点数が出るのかを知ること)は重要であると私は考えます。
尚、この模擬試験においても、本試験同様に試験順番を以下の三択から選ぶことができます。
これら3つのチョイスからどれを選ぶかも「戦略」の一つであり、議論が必要なのですが、まずは画面一番右の「Quantitative → Verbal → Integrated Reasoning → Analytical Writing Assessment」という順番で受験してみることをお勧めします。
この模擬試験は複数回受験することができます。受験するごとに、点数と感想を記録してください。そして、もし私(飯島)の個人セッションを受講されるのであれば、その記録を事前にご提出いただくことをお勧めします。
(3) さらに問題を解いてみる
以下の公式問題集(2冊)を購入して、問題を解いてみましょう。
Quantitativeの2種類の問題(PS, DS)とVerbalの3種類の問題(SC, CR, RC)それぞれの「最初の10問程度と最後の10問程度」を解いてみてください。なぜ最初と最後がお勧めかというと、GMATの公式問題集は前半から後半に進むについて問題の難易度が上がるからです。よって、最初と最後の部分の問題を解くことによって、異なる難易度の問題を解くことができるのです。
以上の作業を通じて、(1)どの分野が対策不要で(2)どの分野が独学で克服できそうで(3)どの分野を専門家の支援が必要そうかを自己分析していただきたいのです。たとえば、初回の模擬試験の数学(Quantitative)で49点を取得された場合、数学についてはおそらく対策不要か、あるいは少し独学で問題を解けば大丈夫なはずです。
私はプロの講師&コーチとして、お一人お一人の状態に合わせた講座や対策を提供することを心がけています。「日本人なら〜でしょ」のような都市伝説や、ブログの体験談等を鵜呑みにせず、ご自身の体験(模擬試験の受験)と分析(独学が可能か否か、等)を大切にしていただきたいのです。
Affinity英語学院 飯島哲也