過去をいったんゼロにする

GMATの指導をしていると、「問題を覚えてしまったら復習する意味がないですよね?」という質問をしばしば受けます。この問いに対する私の回答は「問題の分野によっても異なりますが、仮に問題の内容と答えを覚えてしまっても、基本的には復習する意味は大いにあります」です。

 

仮に正解していたとしても、解法のプロセスに「誤解」や「思い込み」が含まれている可能性があります。例えば、誰か他の人にその問題を教えてみることによって、あるいは一人で勉強しているのであれば目の前に誰かいると仮定して解法を口に出してみることによって、解法に問題がないのかを確認することができます。

 

仮に解法が正しかったとしても、誰かに教えてみる、あるいは教える想定で復習をすることによって、その解法がより「血肉化される」可能性が高まります。

 

また、仮に問題の内容を答えを暗記してしまったとしても、「他により正確な解き方はないか?」「もっと早く解けるやり方はないか?」と深掘りすることも大切です。

 

特にGMATのように「分析力」や「柔軟な思考力」が問われる試験においては「質の高い復習」が重要なのに、多くの人がGMAT学習において質よりも量(問題数)を追いかけすぎたり、問題を解くスピードを重視し過ぎたりして失敗しているのです。

 

問題を解くことに成功した(=問題に正解した)としても、その「正解」という「過去」を頭の中でゼロにして、あるいはリセットして、その問題を初めて解くかの如く新鮮に思考することが大切なのです。

 

過去をいったんゼロにすることが重要なのです。過去の栄光にしがみついていてもモテないですからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことのは心理研究所 その5:ボルスタッド先生の日本における業績

 

 

ことのは心理研究所の飯島哲也です。

 

私がリチャード・ボルスタッド先生(Dr. Richard Bolstad)のNLP講座を受講したのは、私が素晴らしい実力者だと思うNLPトレーナーの諸先輩がボルスタッド先生に強い影響を受けていると知ったことがきっかけでした。ご迷惑がかかる可能性があるので現時点では名前は伏せますが、私が一番あこがれているNLPトレーナーの先輩が「実はNLPの教え方はボルスタッド先生を一番参考にしているんです。」とコメントされたことが特に私の心を動かしました。

 

ボルスタッド先生の初来日は1995年だったようです。(経緯は足立桃子さんのページに詳しく書かれています。)私は2017年に初参加だったのですが、受講生の中には長年にわたって講座へ通い続けている熱烈なファンの方も少なくありません。ロジカルで分かりやすい説明に加えて、先生のお人柄によるものであろう「心地よい雰囲気」が人気の秘密なのかもしれません。

 

以下は、2017年8月に実施された「言語をマスターする」の模様です。

f:id:futaro1968:20190205034909j:plain

f:id:futaro1968:20190205035049j:plain




 また、ボルスタッド先生は多くの著書を出版されており、以下の2冊が日本語訳として出版されています。

RESOLVE 自分を変える最新心理テクニック―神経言語プログラミングの新たな展開

 

NLP子育てコーチング―親の信頼がこどもを伸ばす

 

ボルスタッド先生は他にも沢山のご著書を出版されています(英語書籍一覧)ので、今後の翻訳に期待したいところです!

 

ことのは心理研究所 その4:NLPの活用方法

 

ことのは心理研究所の飯島哲也です。

 

NLP(Neuro Linguistic Programing:神経言語プログラミング)は「脳の取り扱い説明書」と言われることもある心理学です。人間が外界からの情報をどのように「脳」に取り入れ、そしてその情報を「脳」の中でどのように「保持」し、さらにはその脳内の情報をどのように外界へ発信するのかを分かりやすく紐解いてくれます。たとえば、過去の辛いトラウマ体験も現在は結局「脳」の中にあるのであり、その脳内の「現実」をNLPのスキルを使って変容させてトラウマを改善することが可能なのです。脳内の現実を変えることで「幸せになる」ことを目指すのがNLPです。

 

私自身も日常生活の中でNLPには本当にお世話になっています。先日家族でアメリカへ行った際に飛行機がかなり揺れて私はかなり苦しかったのですが、NLPのスキル(スピン)を使ってどうにかやり過ごしました。指をくるくると廻すスピンの動きが、少し離れたところに座っていた6歳の娘に見られて「パパがくるくると変なことしていた」とからかわれてしまいましたが。(苦笑)

 

また、私は両親に相当する2人との関係で長く苦労をしてきました。「お前の留学は全くの無駄だったな」等、私の生き方を全否定するような発言を多々浴びせられたことがあり、それらの言葉を思い出すと体調を崩すこともしばしばありました。ですが、ある日試しにNLPの「フォビア・キュア(恐怖症治療)」というスキルを自分自身に実践したところ、それ以降は過去の発言を思い出しても心が以前ほどには動揺しなくなりました。

 

もちろん、セラピーを実施する際にもNLPのワークは有用です。秋葉原の殺傷事件の後に、事件が起きた交差点付近を通ることができなくなってしまったクライアントさんが複数いました。そこで、NLPの「サブモダリティー・チェンジ」と「アンカリング」というスキルを使ったところ一定の成果が出た(少なくとも交差点を通ることができるようになった)と報告をもらったことがありました。

 

ということで、私は仕事でもプライベートでもNLPをふんだんに使っています。今年からリチャード・ボルスタッド先生のNLP講座(東京)のお手伝いをさせていただきますし、私自身もメンタルトレーニング等のショートセミナーを引き続き実施していく予定です。

ことのは心理研究所 その3:NLPとボルスタッド先生

 

ことのは心理研究所の飯島哲也です。

 

私がNLP(Neuro Linguistic Programming:神経言語プログラミング)という心理学に出会ったのは2008年のことでした。佐取さん(現Affinity英語学院・副学院長の佐取永基さん)の勧めで、彼のお師匠さんでもあった宮本久男先生のNLPプラクティショナー講座(ヒューマンアカデミー横浜校)へ通ったのです。私はその後NLPとは距離をおいていたのですが、またまた佐取さんの勧めで(笑)2014年にNLP共同創始者のリチャードバンドラー先生によるトレーナーコース(フロリダ州オーランド)へ参加して「米国NLP(TM)協会認定 NLPトレーナー」という資格をいただきました。以前にも書きましたが、佐取さんは私に「有益なる余計なお世話(?)」をしてくれ続けている貴重な友人です。

 

さて、私はNLPトレーナーとしての活動はあまり行っていないのですが、NLPと出会ったおかげで英語講師としての「芸」や「技」が確実に増えました。NLPは本当に実践的な心理学で、学んだスキルを日常生活や仕事にすぐに活かすことができます。私の場合はその実践の場が「英語教育」及び「テスト対策指導」でした。受講生の目標設定の方法論、日々の学習項目の管理方法、モチベーションの上げ方、テスト会場で緊張をほぐす方法、聴き手の心をうつ英会話のコツ等々、多くのことをNLPから学びました。

 

トレーナー資格取得後も色々な方々のクラスを受講してきたのですが、2017年に複数の友人の勧めでリチャード・ボルスタッド先生(Dr. Richard Bolstad)の講座を受講したことがさらに大きな財産となりました。

 

http://www.nlposaka.com/(トップページに飯島の写真も載っています。笑)

 

ボルスタッド先生の魅力は、何と言ってもその高貴なお人柄と行動力の凄さだと私は思います。素晴らしい実績と実力をお持ちなのに全く驕ることなく、謙虚で親しみやすい姿勢を貫かれているボルスタッド先生。紛争中のボスニアへ行き被災者のトラウマ軽減に成果をあげたことで知られるボルスタッド先生。科学者としての顔も持ち、リサーチ結果を大切にしながらNLPを指導されるボルスタッド先生。日本文化に造詣が深いボルスタッド先生。…きりがなくなってきたので(苦笑)このあたりでやめておきますね。とにかく私はボルスタッド先生は本当に素晴らしいNLPトレーナーだと思っています。

 

2017年度までボルスタッド先生の招致に携わってこられた足立桃子さんに打診を受けて、今までの足立さんのお仕事を私が少しずつ引き継いでいくことに決めました。2019年8月にボルスタッド先生の講座を「ことのは心理研究所」が主催します。詳しくは次回以降のエントリーにてご案内させていただきます。

 

3人で記念写真をパチリ(左から飯島、ボルスタッド先生、足立桃子さん)

 

f:id:futaro1968:20190129095209j:plain

 

ことのは心理研究所 その2:「ことのは心理研究所」という名前の由来

 

 

「今はとて我が身時雨にふりぬれば言の葉さへにうつろひにけり」(小野小町)


ことのは心理研究所の飯島哲也です。

 

今回は「ことのは心理研究所」という名前の由来を説明させてください。

 

「私は中学生の頃は国語の時間に「内職」で英単語を覚えていた(笑)ほど英語の勉強に熱心だったので漢字はあまり知りません」が私の定番の言い訳です。(苦笑)そんな言い訳をしなくてはいけないくらい、私は日本語の勉強や漢字の暗記をさぼってきました。

 

そんな私なので、以下の文章は「ネット上のリサーチ」に「自称哲学者(飯島)の解釈」を加えたものに過ぎません。ご寛容の程よろしくお願いいたします。

 

元々「言葉(ことば)」という単語の語源は「言(こと)」の「端(は)」だったようです。「は」は「年のは」「山のは」等の単語からも分かるように「最先端」や「はしっこ(端っこ)」を示す語なので、「ことば」は「言の端々」を意味することになります。

 

また、万葉集の時代には「言(こと)」と「事(こと)」が同じ意味合いで使われていたことがあるようです。「事」には「事の本質」という言葉からも分かる通り「真実」「真相」(プラトン的に言えば「イデア」)というニュアンスがあります。ところが、「事(真実)」を伝えるための「言(言葉)」は「移ろいゆく」ものであり限界がある。そこで、「言」に軽い意味を持たせようとして、あるいは「言」の限界をわきまえる姿勢を示すために「端(は)」という文字を加えて「言の端(ことのは)」あるいは「言の葉(ことのは)と表現するようになったのではないかと考える次第です。

 

「端(は)」と「葉(は)」についても、似た意味合いで使用されていたようです。「真実の端っこ」(「事」の「端」)という意味合いと、「季節とともに色合いを変える葉っぱ」「移ろいゆき最後には散ってしまう葉っぱ」という意味合いとが重なって、両方の表記(「言の端」と「言の葉」)が使われるようになったのではないでしょうか。

 

私は心理学の学びやセラピーの現場において「言葉」を大切にします。でも、「言葉」という「移ろいゆくもの」に頼りすぎることにも危険がある。「言葉を大切にしたい」でも「言葉と適切な距離感を保ちたい」、そんな想いをこめて「ことのは(言の葉)心理研究所」という名前をつけました。

ことのは心理研究所 その1:自己紹介

 

ただいま、私が設立した「ことのは心理研究所」のウェブ作業中です。ウェブが完成するまでの間、しばらくこのブログに「ことのは心理研究所」関連のエントリーをアップさせていただきます。今日は「その1:自己紹介」です。

 

>>>

 

みなさま、こんにちは。ことのは心理研究所「所長」の飯島哲也です。「所長(しょちょう)」という言葉の響きが独特なので、「代表」等の他の言葉を選ぼうと思っていたのですが、仲間から「もっと遊び心を持ちましょう」と説得されて(苦笑)この肩書きに決まりました。

 

今回は私の自己紹介をさせてください。

 

私は若い頃臨床心理士になることを夢見て心理系の大学院への進学を目指していたのですが、主に経済的な理由で断念しました。当時の私には英語しか武器がなかったので、25歳の時に英会話講師になることを決断しました。「英会話のイーオン」と「英会話のジオス」へ履歴書を送り付け、合格を与えてくれたイーオンにて英語講師のキャリアをスタートさせたのです。最初は英会話のみを指導していたのですが、少しずつTOEIC, TOEFL, GMAT, GRE等の試験対策の世界、そしてMBA(ビジネススクール)出願支援の領域へと足を踏み入れていきました。

 

心理学には長らく接していなかったのですが、「心理学に興味があるんです」と言いながら何も行動を起こさない私にしびれを切らした(?)友人の佐取さん(現アフィニティー英語学院副学院長)が、産業カウンセラー養成講座の申込書を勝手に2人分(私の分と友人のOさんの分)取り寄せて、私たち2人の前に「いい加減に申し込みなさい!」とドンと置いたことがきっかけで(笑)産業カウンセラーになることが出来ました。その後、同じく佐取さんの勧めでNLP(神経言語プログラミング)と出会い、NLPの延長線上でヒプノセラピー(催眠)の世界にも出会うことができたのです。私は佐取さんから勧められたことは基本的に受け入れてきました。以後も、佐取さんは私の人生に「健全なる余計なお世話」をし続けてくれています。(笑)

 

私の中には、ずっと「英語」と「心理学」は別物であるという思い込みがありました。GMAT CR(クリティカル・リーズニング)のクラスにおいて私は「Either/Or Assumption(AかBどちらかを選ばなくてはいけない、A or Bのどちらかのみを選択しなくてはいけないという二者択一の思い込み)という概念を紹介していますが、私の中には「英語のキャリアを中断しなくては心理学の世界へは踏み込んでいけない」という勝手な「A or B」の思い込みがあったのです。ですが人生は面白いもので、MBA受験生の中にはメンタルの課題を抱えている人が少なくなく、少しずつ英語指導の仕事の中に「メンタルトレーニング」や「自己催眠」等の要素を私は入れていくようになっていきました。そして今では英語指導の仕事に加えて、NLPとヒプノセラピーの指導にも携わるようになっています。

 

NLPは、人間の悩みの多くが「複合等価」(A=Bと決めつけること)、「因果関係」(A⇒B)、「二者択一」(A or B)等の勝手な思い込みによって生じるのだということを教えてくれます。私の場合は「英語 or 心理学」というという二者択一の前提が崩れたことにより生きやすくなりました。

 

あなたはどのような「思い込み」を消したいですか?

 

 

 

あなたは世界そのものかもしれない

f:id:futaro1968:20190127223026j:plain

To The World

拙訳:
世界にとってあなたは単なる一人の人かもしれないが、一人の人にとってあなたは世界そのものかもしれない。

 

年末のアメリカ旅行中にロサンゼルス空港のお店で発見した名言マグネットです。Affinity英語学院のRoom 2に貼りました。

 

私が翻訳をすると、どうしても勝手な情報や文字を加えたくなります。原文には"only"なんてないのですが「単なる」と加えたくなるし、世界そのものの「そのもの」にあたる英単語は原文にはないのですがね。私には通訳や翻訳は向いていません。自分のフィルターを「無色透明」には出来ないのです。簡単に言えば「自己中心的」ということかもしれません。(苦笑)