今回は英文法談義です。


前回の文章を読んでくださった方から、

In a United States that I experienced(私が経験したアメリカ)

In the United States that I experienced(私が経験したアメリカ)


と"the"を使うべきではないか、というニュアンスのご指摘をいただきました。(私の理解が正しければですが・・)


なるほど! 鋭い!
そもそも、この英語はGMAT SCの過去問における"In a London that..."を真似して"In a United States that...."とした経緯があり、あまり吟味をせずに感覚的に"a"を使ったのです。指摘を受けてドキッとしました。(苦笑)


結果的に言うと、"a"でも"the"でも、どちらでもOKだと思います。
"a"を使うと「私が経験したアメリカにも複数あり、そのうちの1つについて書きたい」というニュアンスになり、逆に"the"を使うと「私が経験したアメリカは1つのみ」というニュアンスになります。私には「高校時代に留学で経験したアメリカ」の他に、「大学時代に学問対象として<経験>したアメリカ」、さらには「2014年にNLPトレーナーズ・トレーニングのために30年ぶりに訪れたフロリダ州オーランドで経験したアメリカ(長い・・苦笑)」も全て「私が経験したアメリカ」なのですね。よって"a"を使用しても構わないのです。


この議論のポイントは、"a"を使う以上は「複数存在する」ことに絶対になる!という点です。
たとえば、"a wife of Mr. Suzuki"と書くと、鈴木さんに妻が複数存在することになってしまい、一夫一婦制を採用している日本やアメリカにおいては「ありえない」のですね。^^