デジタルハリウッド大学のTOEFL春季特別講座が明日で終了します。４週間の講座だったのですが、あっという間でしたね。参加した皆さん、お疲れ様でした！感心なことに、一部の学生は授業のテキスト以外の市販の教材にも手を出して頑張っています・・・がちょっと待った！
残念ながら、市販の教材の中には質の良くないものが存在します。私の知る範囲では、
×TOEFL TEST 対策 完全英文法
△TOEFL(R)テスト 190点完全攻略 文法
△TOEFL(R)テスト 250点完全攻略 文法
（出版社名を載せる勇気がないので、皆さん御自身で調べてください）
の３冊は読まない方がいいと思います。特に「TOEFL TEST 対策 完全英文法」は、業界仲間の間で「読めば読むほどより混乱する"迷著"」という評価が下されています。"190点"と"250点"は悪い本ではないのですが、TOEFLで出題される範囲を超えた「重箱の隅をつつくような問題」や「意味で解かせる問題」が多いので、特に初級者は手を出さない方がいいと思います。
私がお奨めする教材は以下の３冊です。
＜初級向き＞
SSコミュニケーションズ (2005/04)
売り上げランキング: 126,988
仲本さんの本は信頼できます。この本も、TOEFLで必要な文法ポイントに絞って解説されており、無駄な時間を費やさずにすみます。
＜初級〜中級＞
明日香出版社 (1997/10)
売り上げランキング: 21,425
ＡＲＥの長本さんによる本です。長本さんはTOEFLとTOEICを本当に良く研究しており、同業者として頭が下がります。私とメソッドが似ているので、私の授業を受けたあることがある方には良い復習になると思います。この本の欠点は①内容が一部不適切（傾向が古い問題が解説されている、等）②冗長で無駄話が多い（私と一緒！）③問題数が少ない、ところですが、欠点を補ってあまりある優秀な参考書です。
＜上級＞
明日香出版社 (1998/02)
売り上げランキング: 8,219
上記の長本さんの本の続編です。やや細かすぎる嫌いがありますが、文法セクションで満点近く狙う方にはお奨めです。
