GMATの体験談を頂戴したので、以下に転記いたします。
この方の出願でポイントなのが、「GMAT対策&受験をいったん中断して出願準備に専念したこと」です。私はご相談にのった時点でのGMATの点数(680点)でもそれなりに勝負になりそうだという確信があり、またテスト対策に煮詰まっているご様子だったので、あえて「いったんGMATから離れること」をご提案し、結果的にうまくいきました。
「GMATクラスを受講されたい」とお申し出があっても「GMATからはいったん離れなさい」とアドバイスすることもあるのが、GMAT講師としての私の特徴の一つです。(笑)
MBA出願の際には、出願先ごとにテストの点数がどれくらいあれば勝負になりそうかという「見立て」を大切にしてください。MBA合格で大切なことはテストだけではありません。性別(男女)、年齢、大学名とGPA(成績)、キャリアパス(職歴)等によって、合格可能性は大きく異なるのです。出願を希望するMBA(大学院)について、出願カウンセラーの助けをかりながら、事前にしっかりとリサーチしましょう。
以下が体験談です。(完全に原文のままです。)
■取得点数をご記載ください。
>>> GMAT 740(Q50,V40)、TOEFL 110(R30,L29,S24,W27)
■当学院へ通学された感想(講座の内容など)をご記載ください。
>>> Affinityでは特にGMAT戦略・出願戦略の面でお世話になりました。具体的には以下の通りです。
【GMAT戦略】
1.RC講座
RCはシンプルなリーディングですが、短時間で多くの問題をこなさなければならないGMATの特性を考慮すると、それなりの戦略を身につけておくことが助けになると思います。この点で、問題のタイプ別の着眼点などを指導くださった内宮先生のRCの授業は大変有益でした。私は時間をかければ解けるものの読解が遅いというタイプだったので、テクニックを活用することで効率を上げ、苦手意識を克服することができました。
2.時間配分
時間の制約が一番のネックだった私にとって、RCの時間配分は一番のキーになったと思っています。当初は意地でも全問解こうとしていたために焦りから正答率が落ちていたようで、なかなかスコアが伸びませんでした。飯島先生・内宮先生のアドバイスを元に変更した戦略は、2つ目のRC(2つ目が読みやすそうなトピックであれば3つ目)を読まずにランダムクリックしてしまうという方法で、これにより、後半に焦りで自分を見失うことなく最後まで落ち着いて解くことができるようになりました。中盤のRCを1問丸々放棄してしまうという選択は勇気のいるものでしたが、過去のデータや私の傾向を元にそれが無謀な判断ではなく、むしろ有効な戦略であると紹介いただいたことで納得のいく決断をし、結果に繋げることができました。
3.GREの併願
結果的にGMATで目標以上のスコアを達成できましたが、その背景にあったのは「GMATがダメならGREでハイスコアを狙おう」という心の余裕(良い意味での開き直り)だったと思っています。特に最後に受けたGMATは残り回数が2回という局面でしたので、この余裕が結果に与えた影響は大きかった気がします。GMAT対策しかしてこなかった私に、まずはGRE向けの特別な対策はほぼしなくて良い(Prepを一回のみ実施)から一度GREを受けてみてはとアドバイス下さり、その結果からGREでも勝負できると励ましてくださった飯島先生、内宮先生に感謝しています。
【出願戦略】
10月末時点でのGMATスコアが700点に満たなかったため、11-12月でGMAT受験を継続するか、或いは年内は思い切ってEssay等に集中し、2nd Round出願後にスコア更新を狙うかというのが私にとって大きな迷いでした。GMATで伸び悩んでいた原因(理解不足ではなく恐らく単純な演習量不足と当日のメンタリティであったこと)、受験可能な残り回数、11-12月に訪れる仕事のピーク、志望校の過去の受験生情報等の分析から、個人的には後者を選択したいと考えていたものの、もしGMATスコアがネックで面接にも呼ばれなかったら・・・というリスクを恐れてなかなか覚悟が決まりませんでした。この時、第三者の視点から冷静にアドバイス下さり、背中を押してくださった飯島先生に今も大変感謝しています。結果的に後者を選択し、年内はじっくりEssay等に取り組むと共にTOEFLスコアを更新し、無事に面接も受けられ、GMATは出願後のリラックスした状態で自分にとって最高のスコアを出すことができました。
※但し、受験校やその年の傾向によっては本当にGMATのスコアネックで面接に進めなくなることもあるかと思いますので、個々の事情に応じて戦略を立てられることをお薦めします。
合格された大学名:
University of Michigan, Duke University,