昨晩、Affinityの生徒さん達と飲みに行きました。仲良くさせていただいているある生徒さんが、尊敬するアメリカ人(ミュージカル女優)のメッセージの意味を質問されました。



Don't take anything personal.


斬れる英語、日本語では説明しにくい表現ですね。文法的には"personally"が正解ですが、まあご愛嬌。


たとえば、上司に「お前はダメだ! 役に立たん!」と罵倒されたとします。


これを「personal」に受け止める、つまり「個人的に」受け止めると、「個人攻撃をするひどい上司だ」ということになります。まあ、たぶん実際ひどい上司なのでしょう。(苦笑) ひどい上司が本当に多いからなあ。


でも、「過去と他人は原則として変えられない」という哲学を持つのが処世術ではないでしょうか。いくらひどい上司でも、他人はそうは変わらない。何か理由があって、その上司は酷いことを言うようになっている。家族の事情、個人的な悩み、などが原因となっている。


だったら、そのひどい言葉を、自分に対する「個人攻撃」と受け止めないように努力するしかありません。「ひどい上司だ」と腹を立てる代わりに「なぜこの哀れな上司は、このように酷いことを言うのだろう」と、心理学の英知を活用して分析したり、「起きたことは起きたこと、言われたことは言われたこととして、いかにして自分の心を安定を図るか」と、自己鍛錬の機会として前向きにとらえるか。簡単なことではないですけどネ。


私は Don't take anything personal. という言葉を、以上のようにとらえています。


もし、友人に厳しいことを言わざるを得ないときには、最後に"Nothing personal"と付け足すと良いです。


Nothing personal, but I think you are overreacting.
(個人攻撃とは受け止めないでね。でも、あなたは過剰反応をしているよ。)


という感じで。