イチローの教え その2 「集中しすぎない」


テレビ番組内でのことです。




イチローがインタビューを受けていました。
ボールが沢山入っているカゴから、無人のネットに向けて
ボールを投げ続けながら。そう、練習しながらインタビューを
受けていた。


インタビューアーが「練習中にごめんなさい」と謝ったところ、
イチローが「いや、丁度良いんだ」と返した。


「意識を違うところへ持っていくと、何かが分散される」
「集中すると何かが分泌されなくなる」



これ、とっても深い話だと思います。
常識を覆す発言だと思います。普通は「集中すべき!」と
考えるところですから。


スポーツも、勉強も、一生懸命になり過ぎると、どうやらかえって
良い結果がでにくいのではないか。一生懸命になり過ぎると、必要以上に
力が入ったり、焦りが生じたり、と弊害が出るのではないか。


ピッチングにおいても、あまり丁寧に狙いを定めて投げようとすると、
かえってコントロールを乱すことがありますよね? 球を置きに行く
投げ方(腕を振れない投げ方)になってしまい、スピードが遅くなる
ばかりか、かえって制球も乱れてしまう。


英語の勉強、特に試験勉強にも同じことが言えて、
試験中に「高得点を取ろう」という意識が強く出てしまうと、
精神的に空回りしてしまいがちです。なので、試験中には
「高点数なんか必要ないんだ」「これは模擬試験なんだ」と
言い聞かせるくらいが丁度良い。


英文を読む際に、「集中して読もう、一生懸命読もう」と
頑張れば頑張るほど、かえって英語がただの模様(苦笑)に
見えてしまった経験はありませんか? 


でも、あまり力を抜きすぎるのもだめなんですよね。このあたりの
さじ加減、バランス感覚が難しい! 野球で言うと、優勝決定戦を
「練習のつもりで」と考えるのはやや極端で、「真剣なオープン戦」
程度にとらえるのが良いのでは?


全く野球経験がないくせに、生意気なことを言ってごめんなさい。


もうすぐ、WBCの決勝ですね。
頑張れイチロー、頑張れニッポン!