GMAT点数アップ報告(その9)を掲載させていただきます。

私がAffinity英語学院に駆け込んだのは一昨年の年末でした。どうにもこうにもGMATのスコアが上がらなく、藁をもつかむ思いで連絡をとりました。私費留学であるためリアプリカントにはなりたくなく、受験を2度見送りました。初めてお会いしてから約1年半お世話になり、このたび9回目の(受験しすぎです…)GMAT試験(M50, V31, 合計680)で無事卒業することができました。以下にその経験談を記載致します。


尚、野口先生は”受講生の英語力、勉強に取り組む姿勢”を見極めて指導するという関係上、下記の指導方法は私のスタイルに沿ったものであったという認識です。”人それぞれスタイルがあり、野球で例えると直球しか投げられないのか、変化球を上手く使い分けるのか等によって対策方法は異なる”ということをよくいわれました。私は幼少期に米国に滞在しており(現地校・日本人学校半々)、英語力に関しては主に直球で押しきる型であったため、以下のような学習方針(SCはそこそこに、CR/RCで得点源とする)となりました。従い、受験生全てに共通する事柄ではないということに御留意頂きたく思います。一方で、野口先生のメソッドは乱暴に(笑)テクニカルで押しきる要素ももっており、どうにもこうにも自信をもって回答できない時のひと押し、あるいは本番で自分を納得させて次の問題に進むためのとして非常に有効でした。

  • 学習編-


【Math】
日本人受験生の特徴的な得点構成としてはMathで高得点を取得し、Verb alで30前後を狙いに行く、という形になると思います。私も同様の流れで、Mathで落としてしまうとVerbalでかなりの部分を挽回しなくてはいけなくなるため、Verbal同様強化に努めました。具体的には計算問題を1日1ページ解き、計算力を高める(暗算力、スピード両面の強化)一方で、DSというユニークな問題についてはアフィニティの学習教材とOGを中心として、最後まで計算することなく、問題を回答するためには何が必要なのかを素早く見極められることを意識しました。尚、当然のことながら英語で問題が出てくるため、問題を素早く理解するための英語読解力はVerbalで鍛えられた部分がかなり大きかったと思います。毎日少しずつでも続けることが重要だと感じました。


【Verbal】

幼少期に米国に滞在していた私は、感覚でこれまでの英語学習を乗り切ってきていたため、構造、品詞等を意識する機会は全くありませんでした。GMATの学習開始時も構造分析を行うのが嫌でテクニック(或いは正解になりやすい語句等)に走ってばかりで、何故間違っているのか、何故正解なのかが不明なまま問題を解き続けてしまい長い間克服することができませんでした。野口先生からは順を追って一問一問を”どう分析して”、”相対的に”最も適した文章を選ぶのかのメソッドを教授頂きました。文章は最も細かいところまで落とし込むと品詞分析であり、動詞・名詞・形容詞・副詞、さらには句、節 等々の修飾関係を把握することでかなり明確な理由をもって、そして時間をかけずに回答できるようになりました。この学習は後述のRC/CR/Mathで得点するための基礎として大いに役立ちました。前述した”正解/不正解の理由がわからず解き続ける”ことは遠回りになりかねなく、嫌でも品詞分析、文章構造分析を行うことが近道だと思います。

Infer問題、Paradox問題、Boldface問題 等々と様々な問題があり、それらの種類によって○○の語句が正解になりやすい、正解になりにくいなどの回答メソッドがありますが、私の場合は読解力を強化することで順調に解けるようになりました。基本的には文章が何を言っているのかが理解できれば比較的難易度は下がると思っています。このセクションは前述の通り”直球型”の私にとっては読解力の応用が利くという点で得点源と考えていました。

RCセクションで得点するための読解力に関しては言わずもがな高度な単語力と文章構造を把握する分析力が必要であると感じています。前者に関しては地道にGREやTOEFLの単語集を日々覚え、後者に関しては不明確な文章については適宜SCで培った分析力を応用しました。ここもCRと同様私にとっては得点源でした。

  • 本番試験編-

【Math】
このセクションで崩してしまうと総合得点で600台後半を狙うという計画も失敗してしまうと考えたため、試験直前は相当緊張しました。しかしながら、Prepで練習したところ、最初の数問を間違えたからといって48,49がでないということは決してなかったため(最初の5問中3問間違えたものの、最終的には49点ということがありました。実際の不正解数は12〜3問だったと記憶しています)、なんとか30問目まではしっかりと回答して、残りはランダムクリックで良いと気を楽にするようにしました。本番では最初の5問目までは問題なかったように思いましたが、他の問題は難しく感じた一方で、30問目を過ぎてランダムクリックをしようと決心した途端に単純な計算問題等の”1分程度時間をかければ確実に正解できる問題”がバラバラとでてきたためかなりヘコみました(自分のルールに従って最後まで淡々とランダムクリックしましたが..)。ここで精神的に追い込まれてVerbalへ影響するのが最悪のシナリオなので、その後は上手く切り替えてVerbalセクションへ臨みました。この気持ちの切り替えは試験中も試されましたが、結果として取得した50点は過去最高であったため、最後まであきらめないで良かったと思います。


【Verbal】
よく巷で言われるのが最初の10問/15問は正解率を下げてはならないということですが、個人的にはそれはあまり意識しませんでした。Prepでもわかったことですが、41問中30問程度(できれば33問-34問)をしっかりと回答できれば30点前後は十分に到達するので、それまでにホームランでなくてもヒットをコツコツと打ち続けることが大事だと考えています。そしてそのためには時間配分には注意をしなくてはならず、CR/RCを得点源としたかった私の場合は、前半部分でこだわり過ぎた結果、得意であったCR/RCに時間を割けずにドタバタして試験を終えてしまう、ということにもなりかねませんでした(そういうことも数回ありました)。実際に最高得点をとった時(V 31)でも、最初のSC2問は全く自信がありませんでした。野口先生が仰っていた「VerbalではSC/RC/CRのうち2セクション得意であれば上手くいく。」というのは本当だと思います。例えば最初のSC数問でコケてしまっても、RC/CRで十分に挽回できるという自信があれば最初の問題に固執する姿勢も和らぐのではないかと思います。私は試験本番でも序盤のSCで自信がなかったものの、SC 1.5分〜2.5分、CR2分、RC10分〜12分程度で回答しつつ最後のRCはランダムクリック、且つ最後の6,7問は全てランダムクリックで終えました。


【総括】
個人的にはGMAT試験は”英語力””集中力””体力”を試される試験だと思います。どのセクションでダメだと思ったり疲れたりしても次に切り替えて対応することが重要である一方で、一問一問に一喜一憂しないで淡々と解き続けることが大事だと実感しています。過去受験した数回はこの点の認識が甘く、正直勉強時間も足りなかったと自覚しています。Mathの学習範囲は広範囲にわたりますし、Verbalの文章、単語はレベルが高く、共に続けるのが嫌になります。が、学習を続ければ確実にスコアが上がりますので、諦めないで続けることが大事です(実際、一つ前のスコアはM48, V34 合計660(8月受験)でしたので、今回の最後のスコアで最高点ということが、地道な努力の結果であることを意味していると思います)。スコアが獲得できた今はエッセイとインタビューに集中して最後まで乗り切りたいと思います。受験中の皆様も辛い時期だと思いますが、諦めずに一緒に乗り切りましょう。


【学習参考図書】
・Affinity英語学院 Verbal教材(SC戦略/CR戦略/RC戦略)
・Affinity英語学院 Math教材(Basic/戦略)
・計算力テスト 小学校高学年(桐杏学園)
・Word Smart for the GRE(The Princeton Review)
・GMAT Official Guide(11th/12th)