昨日も少し話題にしましたが、勝間和代氏が提唱する勉強法には大変説得力と深みがあります。
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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タイトルを誇張しすぎ
無理あります。
半ば強制的に続く(勉強の)仕組み」を作りなさい
勝間ブーム終焉の予感
勝間さんは「年収10倍アップ」とか「いい男の条件は年収1千万以上を余裕をもって稼げること」等と、やや金銭的に露骨な表現が多いためか、上のアマゾンの評価で分かる通り評価が揺れているようですね。でも、勝間さんが提唱する勉強法は非常に参考になります。その点だけは間違いありません。
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すべての勉強に共通する五つのコツ
#1 基礎を最初に徹底的に学ぶ
#2 先達から勉強の仕方をしっかり聞く
#3 学ぶ対象の基本思想を理解する
・・・以下、#4 と#5 は省略。
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GMATの勉強で考えてみましょう。
まず#1 「基礎を最初に徹底的に学ぶ」 基礎読解力が足りないのにGMAT CRやRCを勉強しても、とてもではないですが歯がたちません。まずは「やさしい英文の多読」「基礎文法の勉強」「ボキャブラリーの詰め込み」等の基礎勉強を半年ほど実施してからGMATの勉強を始めるのが理想です。目安としては、TOEFL Readingの点数が常に25点以上(できれば常に28点以上)取れる読解力、TOEIC Readingの点数が常に480点以上(495点満点)取れる基礎英語力がないと、GMATの「土俵」には乗らない方がよいです。(時間がない社費留学生の方、人生の事情で出願を急がなくてはならない方は、この限りではありません。)
次に#2 「先達から勉強の仕方をしっかり聞く」ただやみくもに過去問を解くだけでは効率的には点数が上がりません。信用できる先輩、講師等から、事前にしっかりと勉強法、日々の勉強メニューについて尋ねておきましょう。私も学習カウンセリングを実施しています)http://www.affinity-english.com/mbacounseling.html)ので、ご活用ください。
そして#3 「学ぶ対象の基本思想を理解する」この点が、多くの受験生に欠けている点だと思います。GMATの思想、そしてその背後にあるアメリカ特有のテスト文化、プラグマティズム等が理解できていないと、GMATは苦しいです。Readingの文章はほぼ読めている(はず)なのに、正答率が低い方は、「完璧な答えがある場合が多い日本流のテスト」と「どれもイマイチの選択肢の中から、相対比較で最もマシな答えを選ばせることがあるアメリカ流のテスト」との間で頭が切り替えられず、長期にわたって苦戦してしまう傾向があります。