GMATは努力(勉強量)と結果(点数)が相関しにくいテストです。
素質がある方 and/or 要領が良い方は、短期間(1か月〜3か月程度)であっさり700点以上を取得されますが、中には2年も3年もGMAT学習&受験を続ける方もいます。そして、極端な事例として、10回以上受験を重ねたのに初回の点数が一番良かった受講生すら存在しました。GMATが「積み上げ式」のテストではないことの間接的な証拠と言えるでしょう。よって、「どのくらい(時間と期間)」をかければ700点以上が取れますか?」という問いに答えるのは、極めて困難なのです。
たとえ、TOEFLの点数が高くても、GMATが楽とは限りません。TOEFLで115点前後(120点満点)という素晴らしいスコアを持っていても、GMATで500点に到達しない方も存在しますし、逆にTOEFLでは最後まで100点の壁を越えなかったに、GMATで700点中盤の点数を比較的短期間で取得した方もいます。
GMATにおいては、一定の基礎学力(数学力、英語力)が必要であることは大前提なのですが、それに加えて独特な分析力が必要です。トップコンサルタントの方の多くがGMATを比較的短期間に卒業することからも、コンサル業において必要な分析力とGMATで必要な分析力は似ていることが分かります。
誤解を受けることを覚悟して申し上げると、GMATには「高度な分析力」と「器用さ」が必要であり、GMATに向かない方はどんなに努力しても高得点は取れない可能性があります。
逆に、GREは「高度な読解力」と「高度な単語力」が必要とされるものの、分析力はあまり要求されません。よって「不器用だけども根性がある」方には、GREの方がお勧めなのです。また、GREの方が努力(勉強量)と結果(点数)が相関する傾向があります。単語を覚えれば覚えるほど、単語問題の正答率が上がるのは自明の理ですよね?