後手という生き方―「先手」にはない夢を実現する力 (角川oneテーマ21 (A-60))
瀬川 晶司
角川書店 (2007/03)
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最近、久しぶり(20年ぶりくらい)で将棋にハマッテいます。
ただ、街の将棋道場に顔を出す自信がありません。あまりに
序盤の定跡が進化しすぎてしまい、怖いんです。(苦笑)


特に「後手一手損角換わり戦法」の出現にはびっくりしました。
将棋は、先に駒を動き出す先手の方が勝率が高いゲームです。
プロの間では、先手の勝率がおおよそ5割3分くらいらしい。


「後手一手損角換わり戦法」は、後手の方から「8八角成り」
と角を交換する戦法です。どうせ一手遅れて指し出すのだから、
さらに一手損をすることで、「可能性が広がる」「手が広くなる」
という逆転の発想から生まれた戦法です。プロ棋士にとって衝撃の
発想だったらしく、発案者の淡路九段は「升田幸三賞」を獲得しました。


瀬川晶司四段。メディアでもかなり報道された棋士です。奨励会
(プロ棋士養成機関)を卒業できず、いったんプロ棋士への道を
断念した瀬川氏。アマチュア棋士として、プロ棋士を次々と打ち負かし、
将棋連盟が特別にプロ編入試験を実施。特例中の特例としてプロに
なった棋士です。


後手という生き方。後手であることにもメリットがある。他の人から
出遅れて、社会人経験を経てから新しい道へと進むことにも、必ず
意味がある。マイナスは、必ずプラスに転ず。


私は、37歳になって、ようやくカウンセラーとしてデビューしました。
理論、経験共に「とんとん拍子で」カウンセラーになった人には敵わない
けれど、遠まわりの裏道人生を歩んできた私にしかできない仕事を、
ささやかながらこなしていきたい。


・・・・と思わせてくれた瀬川さんに感謝! 応援してます! 
なんとしてでもC級2組に上がってください!! 




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