これからアメリカへ留学する皆様、及び渡米したばかりの皆様へ


リクエストをいただきましので、以下私より推薦図書のご紹介です。



(1)スヌーピー(PEANUTS)


残念ながらアマゾン上では品切れみたいですが、以下の本をお勧めします。


・文庫

スヌーピーたちのアメリカ (新潮文庫)
広淵 升彦
新潮社
売り上げランキング: 362139


・単行本(内容は、上記の文庫と同じです)

スヌーピーたちのアメリカ
広淵 升彦
新潮社
売り上げランキング: 451105


スヌーピーが登場する漫画シリーズの正式なタイトルは「PEANUTS」(ピーナッツ)です。この本はアマゾン上では品切れの様子ですが、マーケットプレイス(古本)ならどうにか入手できるようです。それにしても良書が売れませんねえ・・・ 


私は小学校低学年のころからずっとPEANUTSを読んできました。PEANUTSの登場人物は、基本的に全員アメリカ人の子供です。人間以外には、主に犬のスヌーピーと鳥のウッドストックですね。私は子供のころから、よく意味が分からないまま、精神科医として5セントを請求するルーシー、犬のくせに弁護士として活躍するスヌーピー、ハロウィーンにカボチャ畑でカボチャ大王(グレート・パンプキン)を待ち続けるライナス、野球が下手なのに何故かチームの監督兼エースのチャーリー・ブラウン、等の漫画に触れてきました。PEANUTSは、英語の勉強にもなります(私は高校生のころ、PEANUTSの4コマ漫画を音読教材の1つにしていました)し、アメリカの歴史や文化を学ぶ題材にもなると思います。


尚、「アメリカを知る」という視点からはややずれるかもしれませんが、ユング心理学者の故・河合隼雄氏と詩人の谷川俊太郎氏による以下の対談本も、ピーナッツの深い内面世界を知る上でお奨めです。

誰だってちょっと落ちこぼれ スヌーピーたちに学ぶ知恵
河合隼雄
講談社
売り上げランキング: 435161


この本も品切れ(絶版?)なんですね。残念・・



(2) アメリカの歴史

アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書
村田 薫 James M. Vardaman Jr.
ジャパンブック
売り上げランキング: 47228


アメリカへ留学する際には、やはりアメリカの歴史を最低限は知っておくべきだと思います。上記の本は、アメリカ人小学生向けのアメリカ史の本に、日本語訳を加えた対訳本です。


アメリカ素描 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
新潮社
売り上げランキング: 138533


少し古い本ですが、司馬遼太郎氏による秀逸なアメリカ体験記です。他に、ニューヨークに限定して書かれた


ニューヨーク散歩―街道をゆく〈39〉 (朝日文芸文庫)
司馬 遼太郎
朝日新聞社
売り上げランキング: 147435


という本もお奨めです。2冊共に、司馬遼太郎氏ならではの、「旅先でのエピソード」と「歴史的な事実関係」を織り交ぜた、読みやすい名著だと思います。



(3) 聖書とキリスト教


聖書やキリスト教関連の本は、選ぶのが非常に困難です。キリスト教徒によって書かれた本を読むのか、信者ではない人による本を読むべきなのかが難しいですし、またキリスト教のみについて書かれた本を読むべきか、関連宗教であるユダヤ教やイスラム教も視野に入れた本にすべきか、も難しい点です。


が、あえて以下の2冊に絞り込みました。


ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座 (徳間文庫)
井沢 元彦
徳間書店
売り上げランキング: 18117


井沢氏の著作は、今までの常識や偏見にとらわれず、根本的な部分に切り込んでいるので非常に面白い。


はじめての宗教論 右巻~見えない世界の逆襲 (生活人新書) (生活人新書 308)
佐藤 優
日本放送出版協会
売り上げランキング: 19190


佐藤優氏は、現代日本の論壇における「鬼才」だと思います。神学専攻者として、プロテスタント信仰を持つ人として、つまり「キリスト教内部の人間」の視点から、バランスの良い宗教論、キリスト教論、そして教養論を展開しています。


どの分野であれ、アメリカの大学や大学院に留学をするのであれば、最低限の「教養」「一般常識」が必要である、というのが私の信念です。MBA留学だからといって、宗教のことをないがしろにしてはいけないと私は固く信じています。宗教と経済や経営は、根っこの部分で深く関連しているからです。


また、Affinityの受講生の方から、以下の本もお奨めであるという情報をいただきました。


世界四大宗教の経済学―宗教とお金、その意外な関係 (PHP文庫)
白取 春彦
PHP研究所
売り上げランキング: 298137


宗教と経済がいかに深く関係しているかをテーマにした、実践的な本だと思います。(私は、まだ読み始めたばかりですが・・)

最後に一言。当たり前のことですが、留学してからが本当の勝負です。留学生活を充実したものにするために、事前の準備を怠らないでください。Good luck!