「引き寄せ」の教科書: スッキリわかる!「思考が現実化する」しくみと方法


幸せを引き寄せるための方法論を、とても分かりやすく解説している名著だと思います。本のジャンルとしては「スピリチュアル系」であり、「ハイヤーセルフ = 源(ソース)= 神 = 愛」という公式も登場します。ですが、書かれている教えの多くは、一般的な心理学(たとえばNLP)の観点で読んでも真っ当だと思います。


p.39
あなたの目の前の現実、つまり他人の言動や出来事を先に変えることは不可能なのです。しかし、大本であるあなたの思考を考えることにより、その鏡に映る現実は変わります。


「思考」や「認知」を変えることの大切さは、NLP,ゲシュタルト療法、論理療法、認知行動療法、等々の心理学の分野で語られていますね。究極的には「過去」と「他人」は変わらないので、自分自身の「あり方」や「受け止め方」を変えるしかないわけです。


p.158
現状に不満を感じるという人は、何かを望むことより前に現状のいいところを見て、与えられた現状に少しでも感謝できるようにしていくのが先になります。


単純な「ポジティブシンキング」だと、非現実的な「理想」を掲げてしまうがあまり、心の中に抵抗が生じてしまう可能性がある。代わりに、目の前の現状の中から、少しでも「いいこと」「楽しいこと」を見つけ出し、それらのことに「感謝する」ことが、現状を打開する初めの一歩になる。


どんなに嫌な人でも、どんなに辛い状況でも、あえて「良いところ」「感謝できること」を探す。そうすると、自分が「いい気分」でいられて、気分の良くなる現実が「引き寄せ」られる。