置かれた場所で咲きなさい


生きることに苦しんでいる人に役に立つ本である同時に、カトリック的な美しい世界観を提示している本だと思いました。私が好きな本には、カトリック信者によるものが多いのです。遠藤周作、曽野綾子、鈴木秀子、等々・・・ カトリックの精神は、日本の保守の精神と通ずる点が多い、というのが私の友人「ミールさん」と私の共通見解です。このあたりもそのうち書きます。


p.11〜p.12
置かれた場所に不平不満を持ち、他人の出方で幸せになったり不幸せになったりしては、私は環境の奴隷でしかない。人間として生まれたからには、どんなところに置かれても、そこで環境の主人となり自分の花を咲かせようと、決心することができました。

^^^^^

この本を読むまで、私は誤解をしていました。置かれた場所に居続けることが「奴隷」になることであり、置かれた場所から逃げ出して成功を収めることが素晴らしいことなのだと。しかし渡辺先生は異なる解釈を提示されています。置かれた場所に居続けることが必ずしも「敗北」なのではない。置かれた場所において「主人」となり、自分なりの花をさかせることにも意味があるのだと。


p.13
結婚しても、就職しても、子育てをしても、「こんなはずじゃなかった」と思うことが、次から次に出てきます。そんなときにも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。

^^^^^

もちろん、「逃げるが勝ち」という考え方もあります。そのあたりを次回は書いてみようと思います。

合掌。生かしていただいてありがとうございます。