Tapestry
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Carole King
Legacy (2001/11/05)
売り上げランキング: 372


オーストラリア・シドニー大学の寮で生活していた頃、Tさんという日本人の友人、人生の先輩から多くのことを学びました。学問の大切さ、演繹的思考と帰納的思考との間でバランスを保つことの大切さ、等多くのことを学びました。


ある日、Tさんの部屋に遊びに行った時にかかっていたのが Carol Kingの"Tapestry"というアルバム。知る人ぞ知る名盤です。


Carol King の甘い声、女心をストレートに表現する歌詞に感動し、一気に彼女のフアンになりました。男女平等の考え、フェミニズム運動が盛んだった1960年代に、Carol King のような、「男性に頼る女性像」「男性にリーダーシップを求める女性像」を歌った歌手に人気が出たのは面白い現象だと思います。
世代論として研究する価値がありそうです。



When my soul was in the lost and found
You came along to claim it




Carol King "You Make Me Feel Like a Natural Woman"より



よく、「文句を言う」という意味で「クレームをつける」と言いますが、これは本来の英語の用法としては不自然です。和製英語でしょう。


Longman Dictionary によると、claim の基本的な意味は


1. to state that something is ture


要するに「意見を言う」「主張する」という意味ですね。


<例文>
Cathy claims that she told the truth.
(キャシーは真実を言ったのだと主張している。)



2.(省略) →皆さん調べてみてください!


3. to state that you have a right to something or
to take somehting that belongs to you


自分の所有物として要求する、当然の権利として主張する、という意味です。


下世話に訳せば「とっぴ!」っていう感じ。(笑)
"I claim this cake!" は「このケーキとっぴ!俺のだぜ!」みたいなニュアンスです。


私は、このような「下世話な日本語」「ブラックな表現」を使うことが、英語教育において意外と重要であると思います。辞書にのっている日本語は正しくない場合が多いし(本当に!)、また仮に正しくても分かりにくい。


<例文>
Kashmir is claimed by both India and Pakistan.
(インドとパキスタンの両国が、カシミール地方を自国の領土だと主張している。)


上記の歌詞の意味ですが、直訳すると


  私の魂が遺失物取扱所(笑)にあったとき、
  あなたがやってきて、私の魂をあなたが
  あなたのものだと要求した


ぐらいでしょうか。ダサい! でも入試なら満点!


ニュアンスとしては(意訳すると)


  私の魂が行き場所を失い、さまよっていたとき、
  あなたがやってきて、私の魂をつかんでくれた


ぐらいでしょうか。


"claim it"は、とってもセクシーな表現だと思います。「お前は俺のもんだぜ!」みたいな、男の力強さ、良い意味での男の強引さを表現した歌詞だと思うんです。



女性の皆さん、いかがですか?「適度な強引さ」を持つ男性が少なくて困っていませんか? (^_-)



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