私は来年40歳になります。歳のせいか、最近よく若いころのことをいろいろと空想します。


「若いころ」の英語訳ですが、


When I was young,


だと、「若かったころ」=「今はもう若くない」というニュアンスになるのに対し、


When I was younger,


と「比較級」を使うと、「今も若いけど、もっと若かったころ」というニュアンスになります。


私はどっちの表現を使うべきなのでしょうかねえ。(苦笑)


大学の学生が、"When I was young"と授業中に発言することがあるのですが、20歳前後の若者が"When I was young"は変です!



さて、本題。


When I was younger, (笑)


大学に入学し、私は合唱団に入りました。かつて全日本大学合唱コンクールで金賞をとり、ヨーロッパへ演奏旅行に行ったこともある、伝統ある合唱団でした。5月(たしか)に六大学合唱連盟の合同コンサートで先輩たちの合唱を聴きに行き、他大学(確か東大の柏陽会)の演奏で武満徹の「うた」という合唱曲に出会い、感動で体が震え、涙が止まらなくなりました。私が武満徹の音楽に触れた最初の瞬間でした。



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その後、我が合唱団(法政大学アカデミー合唱団)も、私の入団直前に武満徹の「うた」を演奏会で歌っていたことを知りました。その演奏会のカセットテープを今でも持っていますが、贔屓目抜きで素晴らしい出来栄えだと思います。早くデジタル化しないとなあ、カセットじゃあね。デジハリ生、助けてくれ!


それから、合唱団の活動を続けて3年次に指揮者になって「うた」を振る(指揮する)ことが私の夢・目標になりました。しかし、大学の奨学金留学の試験にパスし、散々悩んだあげく、3年次に1年間留学する道を選び、合唱団は辞めました。


帰国後は一部の仲間が口を利いてくれなくなりました。(苦笑)
私の被害妄想だったのかもしれませんが、「裏切り者」というレッテルを貼られた感触を受け、その後完全に合唱団仲間とは縁が切れてしまいました。


そして、昨年、歳のせいか「心のわだかまり」がなくなり、アカデミー合唱団の定期演奏会に15年ぶりに行きました。良かった。素晴らしかった。団員の数も増え、クオリティーも高かったです。団員の皆さん、ありがとう。
出だしの「エール」(校歌)、最後の「夜のうた」、今までの伝統通りの進行。お二人ほど、顔見知りの先輩・後輩の顔をを見ることもできました。


私は、武満徹の音楽のおかげで、合唱の素晴らしさ、美しさに出会うことができました。ヨーロッパに由来するクラッシク音楽をフィールドにしつつも、日本人である自分、日本の良さにもこだわった武満徹。「間」を大切にした
武満徹。ありがとうございました。


昨日ご縁で、武満徹をテーマにしたコンサートへ行ってきました。
詳細はまた後日。


合掌。合唱。